
香港・中環の擺花街に2月8日、フレンチ・ダイニング「LALA」(G/F, 29 Lyndhurst Terrace, Central. TEL 2506 0990)がオープンした。
フランス産プレ・ジョーヌのローストチキンはシェア用のメニュー
かつてはリッツ・カールトン東京で腕を振るい、ミシュランの星を獲得したフランクリー・ラルーム(Franckelie Laloum)シェフとホスピタリティの先見者、マイケル・ラーキン(Michael Larkin)さんによって創り出されたLALAは、「フレンチ・ファイン・ダイニングの粋を集めている」とされる。店名は創業者らの名前にちなんだもので、2人の名字の最初の2文字を使った。「特別な日だけでなく、毎日でも楽しめるフレンチ・ダイニングを目指す」 という。
店内はカジュアルなスタイルで4人~6人で座ることができるテーブル席を中心に、広々とした空間に60席を配置。内装は香港を拠点に活躍し、壁画などに人気があるエルザ・ジャンディエウ(Elsa Jeandedieu)さんのスタジオが手がけた。
同店のメニューはクラシックで、カモのパテをパイで包んだパテ・アンクルート「Duck, Poultry, Pate En Croute」, パイ生地の器にヨーロッパアカザエビなどの具材を包んだボル・オ・バン「Sweetbread, Langoustine, Vol Au Vent」, アンガスビーフのテンダーロイン「Angus Beef Tenderloin Flambe, Kampot Pepper Sauce」 と石ビラメの炭火焼「Charcoaled Grill Turbot, Hollandaise Sauce」にはオランデーズ・ソースをかけた。ラルーム・シェフの哲学の中心は「シンプルであること」。現代人の味覚に合わせた軽いタッチで調理している。
「フランス料理には豊かな歴史があるが、古典的な料理の中には、重厚な味わいや濃厚なクリームを使ったものがあり、現代の味覚に合わないものもある」ととラルーム・シェフ。さまざまな伝統料理を現代の人の口に合うようにアレンジを加える。
フランス産プレ・ジョーヌ(poulet jaune)のローストチキンはシェア用のメニューで、トウモロコシを餌にしているため、皮や肉が黄色みを帯びている。野外で運動させて育てられているので肉質も締まりがいいが、このチキンには鍋で炊いた日本のコシヒカリを使い炊き込んだピラフを合わせる。
メニューは1人888香港ドル~(2人以上で注文可能)のシェア用のメニューがあり、ハマチのマリネ、ビーフタルタル、ヨーロッパアカザエビなどの前菜に続き、パイ生地の器のボル・オ・バン、ローストチキンまたは追加料金で骨付きリブロースを選び、自家製のデザートで締める。
デザートは、香港とオーストラリアで10年以上の経験を持つナタリー・リョン(Natalie Leung)ペストリーシェフが指揮を執る。香港とオーストラリアで10年以上の経験を積み、ルイーズでラルーム・シェフと共に3年間働いていた。現在は日本産イチゴなども使ったペーストリーも提供する。
パベル・ミクセク(Pawel Mikusek)さん率いるバー・プログラムは、マティーニ、オールド・ファッションズなど伝統的なものから遊び心のあるモダンな創作カクテルまで「ラインアップはホテルのバーのような意識をした」という。
営業時間は12時~23時。火曜日定休。