
オーストラリアのダイニング・カルチャーを香港に伝えるダイニング「SERVO」(G/F, Kowloon Dairy Building, 17-19 On Lan Street, Central)が3月11日、中環にオープンした。
「SERVO」の内観、店内の音楽にもオーストラリアのホスピタリティーが出ている
オーストラリアのスラングで、ガソリンスタンドを「サーヴォ」と言うが、「立ち止まって燃料を補給する場所、おいしい一口と温かいもてなしが常に用意されている」という意味を込めて店名に「SERVO」と名付けた。
同店は、シェーン・オズボーン(Shane Osborn)さん、マイケル・スミス(Michael Smith)さん、ディディエ・ヤン(Didier Yang)さんの3人で立ち上げた。「オーストラリア人は、新鮮で大胆、そして決して複雑にしすぎない料理作りをする」とシェーンさんは話す。「われわれの店はそのエネルギーを瓶詰めにした。お客さまに、待たせたり、高い値段を提示したり、大騒ぎしたりすることなく、質の高い食事やコーヒーを楽しんでもらえる場所を提供したい」と話す。
店内の音楽にもオーストラリアのホスピタリティーを出そうと、クラシックなオージーロックからエネルギッシュでビートも刻むインディー・バンガーまで、幅広いジャンルを流す。
朝食メニューは、例えば、チリジャム添えたスマッシュド・アボカド・オン・ザ・サワードウ(68香港ドル)で、オーストラリアで最も愛されているカフェの定番メニューにスパイシーな要素を加えた。ベリー・コンポート添えたホームメイド・グラノーラ、ギリシャヨーグルト(68香港ドル)で朝のスタートを飾るメニューも。HPソースを使うベーコンサンド(48香港ドル)は、「カリカリのベーコンとピリッとした辛さ」が特徴で、「濃厚で満足感のある味わいに仕上げた」という。
ランチには、フレーク状でスパイスを利かせた自家製ソーセージロールにガンジスのマスタード「カスンディ添え」(68香港ドル)やキハダマグロのニース風サラダ(128香港ドル)を用意。照り焼きビーフには、ローストビーツとポテトサラダ(128香港ドル)を添える。
夕方になると「社交の場」へと変貌を遂げ、軽食やシェアプレートを中心に提供。ピクルスを添えたシャルキュトリーボードや、ブドウとクラッカーを脇に置いたチーズボードなどを並べる。ボリューム感のあるメニューもあり、自家製「チュークパイ」(258香港ドル)という、チキン、ネギ、マッシュルームがたっぷり入った2人用のパイにハウスサラダを添えた定番メニューもある。「メニューは、親しみやすく、満足感があり、個性あふれる料理を中心に構成した」とマイケルさん。「どの料理も、親しみがありながらも新鮮に感じられる大きく豊かな風味で、心を和ませ、わくわくさせるようデザインしている」と続ける。
ドリンクメニューは、オーストラリアンスタイルのコーヒー(28香港ドル~)が中心。ほかに、スムージー&シェイク(50香港ドル~)のメニューに、オプションでプロテインを追加できる。日が沈むにつれ、ドリンクメニューはオーストラリア産ワインに切り替わり、クラフトビールやノンアルコール飲料を含むアルコール類の提供を始める。同店のワインプログラムで指揮を執るディディエ・ヤンさんは「ワインは楽しく、親しみやすいものを選び、フルボディーのシラーズでも、爽やかなシャルドネでも、オーストラリアのワイン造りをたたえる最高のラインアップをそろえた」と話す。
営業時間は7時30分~深夜(土曜は9時30分~)。日曜定休。予約不可。