香港の宝飾品見本市が2会場で開幕-日本ブースで次々と取引成立

アジアワールドエキスポの「ジャパン・パール・パビリオン」

アジアワールドエキスポの「ジャパン・パール・パビリオン」

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 宝飾品関連の2つの国際見本市「第1回香港インターナショナル・ダイヤモンド、ジェム&パール・ショー」と宝飾品完成品見本市「第31回香港インターナショナル・ジュエリー・ショー」が現在、ほぼ同時期に開催されている。会場は香港の2エリア(アジアワールドエキスポと香港コンベンション&エキシビションセンター)で、主催は香港貿易発展局。

日本のブースには人が集まり、次々と商談が成立

 両見本市の出展者数は過去最多の計53カ国・地域から3850社以上に上り、今年は「香港インターナショナル・ダイヤモンド、ジェム&パール・ショー」に日本貿易振興機構(ジェトロ)による日本真珠輸出組合の「ジャパン・パール・パビリオン(真珠専門)」、「香港インターナショナル・ジュエリー・ショー」に一般社団法人日本ジュエリー協会による「ジャパン・パビリオン」がそれぞれ設置された。両エキスポを合わせた日本からの出展者数は前年比31%増の228社(素材市120、完成品市108社)を記録。

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 3月5日に灣仔で開かれた会見では、「日本財務省の統計(2013年)によると、日本の宝飾品の輸出総額は1,902億円に上り、このうち国・地域別では、香港が約720億円(全体の37.8%)と圧倒的な割合を占めている」と説明があり、関係者によると「香港の輸入統計によると、香港を経由した再輸出が多いのではなく8割近くが香港の域内で消費されているというデータもある」ことから香港市場の重要性があらためて強調された。

 15年にわたり出展する真珠輸出入および卸の「鵬清」社長で日本真珠輸出組合の清水勝央理事長は「真珠は日本の農林水産品の香港向けの輸出の約10分の1である124億円を占める」と説明し、「今回同会場に出展する95社のうち、年間の売り上げの半分以上を香港の展示会で稼ぎ出す会社も多くある」と話す。その合計額は年間100億円にも上るという。そしてその背景には「品質を保証し、アフターケアができる環境がある日本への信頼の高さがある」とも。

 同エキスポに8回出展経験があり、灣仔会場出展の地金ネックレスレーンを中心に扱う「オーロラ」の林憲義社長は、これまで参加した過去を振り返り、「最初はほとんど売れなかった商品の反応が年々変わってきた」と話す。「海外では金=財産。なるべく重く価値ある素材にお金をかけ加工などに価値を見いださない傾向があるが、日本はどちらかというと良い質のものを加工する手間に価値を見いだす。その出来上がりのものがさまざまなところで評価され始めているのでは」と分析する。宝石の輸出入や製造・卸を手掛ける「片岡商店」担当者も「回数を重ねるごとに取引金額は増えている」とし、「販売だけでなく、出展することでわれわれ自身も石を含め新たな半製品などを見つけることができる」とエキスポ出展の意義を語る。

 入場は業界関係者に限る。会期は「香港インターナショナル・ダイヤモンド、ジェム&パール・ショー」が7日までの5日間、「第31回香港インターナショナル・ジュエリー・ショー」が9日までの5日間の日程で開催される。

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