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香港の人口、750万人を維持 労働参加率は男性が減少、女性は増加も

香港政府統計処は、人口動態について調査をまとめた「香港的女性及男性-主要統計數字(2025年版)」を公表した

香港政府統計処は、人口動態について調査をまとめた「香港的女性及男性-主要統計數字(2025年版)」を公表した

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 香港政府統計処が8月29日、人口動態について調査をまとめた「香港的女性及男性-主要統計數字(2025年版)」を公表した。

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 2023年末時点で香港の総人口は752万7900人だったが、2024年末時点で香港の総人口は前年比0.4%減の750万600人とかろうじて750万人を維持した。15歳以上の労働人口参加率は2023年が57.3%だったが2024年は57.0%とわずかに減少した。香港政府は、これらの状況を見ながら、各種政策を進めていく。

 人口を詳しく見ると、男性は前年比0.6%減の340万4500人、女性は同0.2%増の409万6100人で、女性が2割多い。香港の未来を担う0~14歳の人口は同4.7%減の72万3800人、15~24歳は同3.4%減の58万3100人だった一方で、65歳以上は同4.3%増の176万1100人と少子高齢化がさらに進んでいることが明らかになった。

 世界屈指の長寿都市である香港の平均寿命は、男性は2023年の82.5歳から82.8歳、女性は同88.1歳から88.4歳に、それぞれ伸びた。厚生労働省が2025年7月に発表した簡易生命表によると、日本の平均寿命は男性が81.1歳、女性は87.1歳であることから日本よりも長生きであることが分かる。

 婚姻状況については、25歳~64歳の未婚者は同1.2%減の126万3600人で、内訳は男性が同1.2%減の60万8200人、女性が同1.1%減の65万5500人だった。2024年は4万4196組が結婚し、初婚の中位数は男性が32.6歳、女性が31.0歳で、両者とも前年より0.1歳ずつ、晩婚化が進んだ。

 教育状況(ドメスティックヘルパーを除く)については、高等中学が221万500人、専門教育(非学位)が58万900人、専門教育(学位)は179万4600人となっており、専門教育の学生数は増加傾向になるとしている。

 香港の労働状況(ドメスティックヘルパーを除く)についても触れている。労働人口は380万7400人で、うち男性は187万3700人、女性は199万3700人。その中で、15歳以上の労働人口参加率は、男性は同63.6%から同62.7%に、女性は同52.2%から同52.3%になった。男性の参加率は減少したが、女性の参加率は増加したことになる。

 平均月収の中位数は、男性は同2万2,700香港ドルから2万4,000香港ドルに、女性は1万6,200香港ドルから1万7,000香港ドルに、それぞれ増加した。最も月収が多い職業は、男性では専業人員の5万香港ドル、女性は経理の4万5,900香港ドルとなっている。

 日常生活や経済活動において必要不可欠になったスマートフォンは、人口750万人のうち10歳以上では639万9800人が所有している。年齢別では10~19歳が55万6900人、20~39歳が162万8600人、40~59歳は213万1200人、60歳以上は208万3100人だった。

 居住形態についての記載もある。香港の場合、2011年、2016年、2021年と5年に1度、調査しているが、最新の2021年の調査は、0歳~24歳の1人暮らしは1万2870人、親との同居が130万8246人、配偶者・子どもとの同居は7581人だった。25~64歳では、一人暮らしは33万9713人、親との同居が92万8213人、配偶者・子どもとの同居が273万5554人だった。家賃の高さから結婚して独立するまでは親と同居するケースが多い香港を象徴する数字となっている。

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