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香港人デザイナーが生んだLABUBUにミニサイズ登場 世界旋風止まらず

LABUBUの新作ミニサイズシリーズ

LABUBUの新作ミニサイズシリーズ

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 「POP MART(ポップマート)」が8月28日、世界中で高い人気を集めているキャラクター「LABUBU(ラブブ)」の新作ミニサイズシリーズを発売した。

LABUBUは、丸い体にハート形の鼻、長い耳とギザギザの歯が特徴的なキャラクター

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 LABUBUは、丸い体にハート形の鼻、長い耳とギザギザの歯が特徴的なキャラクター。香港人イラストレーター兼デザイナーの龍家昇(Kasing Lung)さんが北欧神話に着想を得て生み出した「THE MONSTERS」シリーズの一員。

 ミニサイズのLABUBUは「THE MONSTERS Pin for Love Series-Vinyl Plush Pendant Blind Box」。全28種類を2セットに分けて展開し、1個96香港ドル、1セット1,330香港ドルで販売する。各セットは14種類で構成し、シークレット1種類が含まれたものもある。その確率は168分の1。8月28日に各通販サイトでの販売を始め、29日に店頭販売を始めた。LABUBUを扱うPOP MART公式サイトでは、本人確認と1人14個までの購入制限を設けたことで、市場価値の上昇も期待されている。

 今回の商品は、発売前から代理購入権が正規価格の十数倍で転売されるほど注目を集め、販売開始後わずか5分で、ほとんどのネットショップが完売した。

 販売元のPOP MARTは2020年に香港で上場し、一時は時価総額が1,000億香港ドル以上に達したが、2021年から2022年にかけて約7割が「蒸発」。2024年、LABUBUの人気上昇により、現在は時価総額が4,000億香港ドルを超えている。日本では、マーケットプレイス会社「SNKRDUNK(スニーカーダンク)」を運営するSODAが設立した「スニダン鑑定研究所」でもLABUBUの鑑定を取り扱っている。6月に行われたオークションでは、世界に一つしか存在しないミントカラーのLABUBUが108万元で落札され、話題を集めた。

  同社は中国・北京で創立された企業で、世界をリードするポップカルチャー・エンターテインメント企業を目指している。事業はIPインキュベーション、トレンドトイ販売、テーマパーク、デジタルエンターテインメントを中心に展開。現在、30以上の国と地域で事業を行い、直営店は500店舗以上、ロボショップは2300店舗以上を展開し、幅広いECネットワークを構築している。LABUBUの「THE MONSTERS」のほか、「MOLLY」「DIMOO」「HIRANO」などの人気IPも生み出し、さまざまな有名ブランドやIPとのコラボレーションも積極的に展開している。

 同シリーズの初登場は2015年で、2019年にPOP MARTとの初コラボで商品化。2024年4月には韓流アイドルグループBLACKPINKのメンバーLisaさんが身に着けたことや、「ブラインドボックス」と呼ばれるランダム形式のカプセルトイの販売により世界的に人気が急上昇。同年8月20日に発表されたPOP MARTの中期報告によると、「THE MONSTERS」シリーズは2024年前半で63億元の売り上げを記録している。

 最近ではフィギュアにとどまらず、近年は他ブランドとのコラボレーションの機会も広がっているなか、8月22日にはファッションブランド「ユニクロ」とのコラボ商品も発売されたばかり。香港でも「ちいかわ」か「LABUBU」かと言われるほどの話題となり、旋風を巻き起こしている。

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