
10月9日に53周年を迎えた香港・尖沙咀の老舗インド料理店「Gaylord」(5/F, Prince Tower, 12A Peking Road, Tsim Sha Tsui, Kowloon TEL 2376 1001)が10月25日、新メニューの提供を始める。
ベジタリアン向けメニュー「Classic Vegetarian Tasting Menu」(458香港ドル)
10月下旬ら11月上旬にかけて5日間続き、インドの新年を祝う意味合いも持つ光の祭典「ディワリ」に合わせ、伝統をたたえるクラシックコースメニュー2種と新作アラカルト料理、手作りのインドの菓子「ミタイ」を新たに提供する。
1972年創業の同店は、香港最古のインド料理店として、地元住民や著名人に長年親しまれてきた。場所を移動しながらも尖沙咀エリアの中で、世代を超えて愛されてきた。創業当初から本格的な北インド料理を提供している。
店内は香辛料の香りが漂い、カラフルな皿やナフキンクリップなどのカトラリー、インテリアや工芸品なども含めて、本場インドを感じさせる重厚感ある装飾も多い。インド本場の味の定番メニューのイメージが強い同店にとって今回の新メニューは、長い歴史を背景にしながらも「伝統と現代性を融合させた内容」になるという。
コースメニューの一つ「Classic Non-Vegetarian Tasting Menu」(498香港ドル)は、揚げボールにスパイシーな水を注いで食べるストリートフード「Pani Poori」、炭火焼きの魚とラム「Tandoori Fish and Lamb」、香辛料で炒めたエビ「Kadai Prawn」、同様にスパイス香るチキン入りサモサ「Chicken Samosas」、クリーミーで濃厚なバターチキン「Butter Chicken」をコースとして提供する。
ベジタリアン向けのコースとして用意した「Classic Vegetarian Tasting Menu」(458香港ドル)は野菜入りのサモサ「Vegetarian Samosas」からスタートし、ほうれん草と豆のスパイシーなカバブ「Harra Barra Kabab」、炭火焼きのインドチーズとマッシュルーム「Paneer Tikka and Mushroom」、バターとクリームで煮込んだ黒レンズ豆「Dal Makhani」、野菜のビリヤニ「Vegetable Biryani」で構成した。
刷新したアラカルトメニューの中で注目のアイテムは、ココナツベースの南インド風ロブスターカレー「Lobster Malabar Curry」(268香港ドル)、ヨーグルトとチャットマサラが利いた冷製スナック「Bhalla Papdi Chaat」(98香港ドル)のほか、スパイスをまぶしたピリ辛エビ「Gunpowder Prawn」(168香港ドル)や南インド沿岸風のカニ入りビリヤニ「Coastal Crab Biryani」(198香港ドル)、ゆで卵入りのスパイシーカレー「Anda Curry」(128香港ドル)など。メニューは同店の料理チームが開発した。伝統的な味をベースにしながらも、現代の食文化に合わせたアレンジを施す。
ディワリに向けて、手作りの伝統的な菓子「ミタイ」の予約販売も始めた。10月22日までの期間限定で、ミタイの店頭受け取りが可能となる。ミタイは、甘くて柔らかいひよこ豆粉の団子「Boondi Laddoo」、ココナツとローズ風味のミルク菓子「Coconut Rose Barfi」、アーモンドとピスタチオの濃厚なスイーツ「Badam Pista」。いずれも店内で職人が手作りしており、数量限定で電話予約のみで受け付ける。
営業時間は、ランチ=12時~15時、ディナー=18時~23時(月曜はディナーのみ営業)。