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ペニンシュラ香港、船上でのアフタヌーンティーとカクテル 開催日限定で再開

お酒と音楽を楽しめるサンセット・カクテル・クルーズ

お酒と音楽を楽しめるサンセット・カクテル・クルーズ

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 香港を象徴する香港島と九龍半島を結ぶ船「スターフェリー」で香港最高峰のホテル「ザ・ペニンシュラ香港」のアフタヌーンティーなどのサービス提供するプログラム「アフタヌーンティー・オン・ザ・ハーバー」と「サンセット・カクテル・クルーズ」がこの秋、復活した。同企画はペニンシュラ香港が2023年より連携するスターフェリーとのパートナーシップによるもので、2023年の初開催以来、地元住民や観光客から高い支持を集めてきた。

特製スパークリングティーの提供とジャズバンド演奏でスタートするアフタヌーンティー

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 復活に当たってはいくつか船内のパーツをさらに改良した。例えばもともとスターフェリーで使っている上部デッキの床はその古さがクラシックな雰囲気を持つが、長年の使用で一部にガタつきやきしみがある。 老朽化や湿気、乗客の往来による自然な摩耗によるものだが、ヒールでも歩きやすいように床を平たんに整え、光沢のあるコーティングを施した。船内にグループごとに利用しやすいソファと組み合わせるテーブルはグラスなどが動きにくい材質を選び、深みのある緑色である「ペニンシュラグリーン」を採用。さらに、ビクトリアハーバーの風を感じられる屋外デッキとメインデッキの間を自動ドアにすることで、「乗船客にもスタッフにも優しい造りにした」という。

 ペニンシュラ香港は創業97年を迎えるが、126年の歴史を持つスターフェリーとの協業による取り組みで使う船は「ワールドスター号(World Star Ferry)」と呼ばれる。コロナ禍による乗客数の激減と累積赤字が膨れ、深刻な経営危機が報じられていたスターフェリーを支える事業として発案され、ビクトリアハーバーという公共空間を舞台に展開する。

 アフタヌーンティー・オン・ザ・ハーバーは毎週土曜日に行う。出航地は尖沙咀のスターフェリーピアで、約105分間のクルーズとなる。西九文化地区や青衣島と昂船洲を結ぶ斜張橋であるストーンカッターズ橋(昂船洲大橋)まで行き、香港の象徴的な景観を巡る。乗船客には、乗船後まずペニンシュラ特製スパークリングティーを提供し、ジャズバンドの生演奏とともにアフタヌーンティーを楽しめるようにした。

 新メニューには、海藻カリフラワームースやアワビのタルト、燻製(くんせい)ポークとザワークラウトのスライダー、白マグロとパプリカのパフ、ローストビーフとズッキーニのサンドイッチなどのセイボリーに加え、パイナップルココナツケーキ、ライスプディングタルト、ヨーグルトムース、ダークチョコレートガナッシュなどのスイーツを並べる。ペニンシュラオリジナル紅茶やハーブティーも提供し、価格は820香港ドル。運航時間は13時~14時45分と16時~17時45分の2回。

 サンセット・カクテル・クルーズは金曜限定で運航。香港島のビジネスマンも利用しやすいよう、出航地は中環7号埠頭で、18時30分に出航し、20時15分に帰港する。船上ではDJによるライブ音楽を流し、ビール、プロセッコ、シグネチャーカクテルを飲み放題で提供する。

 船内にはペニンシュラアーケード内に店舗を構えるグルメショップ「メルカート(Mercato Gourmet)」で販売する生ハムやチーズのステーションを設け、イタリアロマーニャ州の名門チーズ工房ジェンナリ社が製造する、36カ月熟成の最高級パルミジャーノ・レッジャーノ(パルメザンチーズ)のほかサラミと生ハム3種も用意する。

 カナッペには、ライムアイオリを添えたロブスターロール、イベリコハム入りエアブレッド、ホタテムースと黒トリュフゼリー、チョコレートタルトとヘーゼルナッツプラリネなどをペニンシュラのベルパーソンの衣装を身に着けたスタッフなどが船内を回って提供する。価格はアフタヌーンティー同様、820香港ドル。毎月1回の開催をベースに、今後は11月28日、来年1月30日の予約を受け付けている。

 予約はペニンシュラの公式e-Shopで受け付ける。

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