香港のSOHO地区にあるレストランを使い、ヨーロッパの山岳リゾートを思わせる空間で、音楽、食事、ゲームなどを融合させた体験型レストラン「Chalet des Alpes(シャレー・デ・ザルプ)」(18 Shelley Street, SoHo, Central)の展開が12月2日に始まる。飲食グループ「Black Sheep」が手がける恒例のポップアップ展開で、今年は木造の山小屋を模した2層構造の空間を舞台に、雪景色を思わせる装飾や欧州ディスコの音楽でゲストをアルプスのパーティーへと誘う設定だ。
グリュイエールとエメンタールを半々で合わせたチーズフォンデュ「Fondue Moitie-Moitie」
ドレスコードは「アフタースキー・シック」。「ゲレンデ帰りのおしゃれを」というニュアンスを込めたもので、スキーを楽しんだ後に着るウエアや山岳スタイルなどで来場したゲストには、スイスの伝統酒キルシュのショットを振る舞う。
会場の一つ上の階層にはアルパインラウンジと専用ゲームルームを備え、グループで利用できるようにした。スイス伝統の「酔っぱらいのためのくぎ打ちゲーム」と言われ、丸太にくぎを打ち込むシンプルながら盛り上がる遊び「ナゲルン(Nageln)」を用意。ハンマーは「細い側(爪の部分)」で打ち、「誰が一番早くくぎを打ち込めるか」を競う。ほかにも、サッカーを模したテーブルゲーム「フーズボール(Foosball)」巨大ジェンガ、木製の木製三目並べ、さらには古いスキー板にショットグラスを並べて取り付け、複数人で同時にお酒を飲む「legendary shotski(ショットスキー)」など、来場者同士が競い合いながら盛り上がれる仕かけをそろえた。大人数での利用には、上層階の「アルプスラウンジ」が貸し切り可能で、プライベートな宴会にも対応する。
食事は寒冷地ならではの温かな料理を中心に構成。スイス伝統のハムやサラミを盛り合わせた前菜「シャルキュトリー(Charcuterie)」で始まり、冬の葉物野菜としてよく使うマッシュと卵で作る「Salade de Mache Mimosa」が続く。
メインの一つは「ラクレット」で、熱々に溶けた薄くスライスしたスイスチーズをジャガイモや「コルニション」と呼ぶ小さなサイズのピクルスにたっぷりかけて楽しむ。さらにスイスを代表するハードチーズであるグリュイエールとエメンタールを半々で合わせたチーズフォンデュ「Fondue Moitie-Moitie」を鍋ごと提供する。
食後はブラックチョコレートのタルト「タルト・オ・ショコラ・ノワール(Tarte au Chocolat Noir)」で「アルプス気分」を締めくくる。
スキー場のゲレンデの色分けをモチーフに、飲食付きパッケージのランク分けを設けた。この「Piste(ゲレンデ)」シリーズの「初心者向け」を意味する「Piste Verte」(1,088香港ドル) には、フルフードメニューに加え、ウエルカム・ホットワインとソフトドリンク、スパークリングティーが含まれる。「中級者向け」の 「Piste Rouge」(1,288香港ドル) では、フルフードメニューにホットワインが付き、さらに赤・白ワインとビールのフリーフローが付く。「上級者向け」の 「Piste Noire」(1,688香港ドル) は、フルフードメニューにホットワインを添え、シャンパンやカクテル、ビール、スイス産の赤・白ワインを提供する。
今年はスイス政府観光局との提携により、来場客は会場のQRコードを読み込み、抽選でスイス旅行が当たるチャンスも用意した。当選者には、スイスインターナショナルエアラインズ往復航空券に加え、ファーストクラスのスイストラベルパス、アルプス各地の高級ホテル宿泊が含まれる8日間の旅を提供する。
営業時間は18時~。12月24日~26日はランチ時も提供。予約は事前購入制で、当日のウオークインは不可。翌年1月15日まで。