「サンリオ(Sanrio)」の公式販売店「Sanrio Gift Gate(サンリオギフトゲート)」(30 Wellington Street, Central)が12月9日、中環のウェリントン街(威霊頓街)に旗艦店となる新店をオープンした。香港の販売は大手販売代理店「瑞華行(Daniel&Co.)」が手がけ、ビル6階分全てに複数のIPブランド商品を展開するが、「サンリオ(Sanrio)」を、路面階を含む「ビルの顔」とした。
同ビルは6階建てで、延べ床面積は3000平方フィート。「サンリオギフトゲート」はグランドフロアからの3フロア分に入り、香港では30店舗目の出店となる。内装は日本のインテリアデザイナーが手がけ、ブランドカラーであるピンクを基調に、リンゴをテーマとしたデザインを採用した。壁紙や展示には「ハローキティ」「マイメロディ」「シナモンロール」などの人気キャラクターとリンゴを配置し、店舗のオリジナリティーとして、買い物以外に写真映えにも力を入れる。入り口には、「ハローキティ」の身長を表す「リンゴ5個分」の象徴的なモチーフを設置し、サンリオの世界観を感じさせるデザインに仕上げた。店外両側のガラス面にはLEDモニターを設置し、映像演出で屋内外を区切ることで、来店者をサンリオの世界観に没入させる工夫も凝らす。
創業65周年を迎えたサンリオの前身は1960年に創業し、1971年に日本・東京で初の直営販売店「ギフトゲート」をオープンした。その2年後に、社名を現在の「サンリオ」へ。サンリオのシンボルでもある「ハローキティ」のほか、「マイメロディ」「リトルツインスターズ」「シナモンロール」など、世界中で有名なキャラクターを数々制作し、現在は130の国と地域にキャラクタービジネスを展開しており、香港でも特別な存在感がある。
1978年にアジア初のギフトゲートとして香港に上陸した「サンリオ」は、1982年4月に「Sanrio Hong Kong」を設立し、1994年に子会社「Sanrio(Hong Kong)Co., Ltd.」、2001年に「Sanrio Wave Hong Kong Co., Ltd.」、さらに香港に「Sanrio Global Asia Ltd.」も設立した。日本本社と同様、「みんななかよく」を目指し、ライセンスの発行、コラボイベント、ポップアップショップなど幅広く展開している。
香港での代理店を務める「瑞華行(Daniel&Co.)」は、「サンリオ」のほかに「バンダイ」「アンパンマン」など複数の日本ブランドの代理も担っており、商品の輸入、販売、ライセンス発行など幅広い業務を展開している。
そのため、同ビルの2階~5階には、瑞華行傘下で展開を受け持つIPブランド「C.T.A. by GOK SIK」が複数のポップアップショップが出店する。2階は「アンパンマン」の写真館をテーマとした「麺包超人照相館×期間限定店」で、商品の販売以外にもプロカメラマンによる撮影体験とキャラクターのグリーティングを行う。3階の「nanoblock」ポップアップショップでは、「サンリオ」に合わせてリンゴをテーマとした展示も。4階には、玩具メーカー「メガハウス」が率いるミニフィギュアブランド「MEGA CAT PROJECT」と「LOOK UP」の5周年ポップアップショップが登場。5階の「ガシャポンバンダイオフィシャルショップ」では、大量のカプセルトイを並べ、日本IPガチャ製品を扱う。
営業時間は11時~21時。