日本テイストあふれた人気オンラインケーキ店「Baking Table Culture」(Shop B134, Basement, Twin Towers II, Kai Tak)が1月4日、啓徳駅直結のショッピングモール「Twin Towers」にリアル店舗を出店した。
2020年創業で「日本風のケーキ」をうたい、看板商品の「エフィーアップルタルト」や「ストロベリー生クリームケーキ」などが人気の同店。一番人気のアップルタルト(5インチ、420香港ドル)は、フランス人のパティシエ、セドリック・グローレさんの技法に由来する。ニュージーランド産のリンゴ「エンヴィ」の果肉を手作業で薄くスライスし、花びらのように少し湾曲するまで焼き上げ、見た目が華やかになるように仕上げた。タルト生地には、バニラシードを大量に使い、フィリングには無糖のアルフレッドアップルの顆粒(かりゅう)を使用。真空状態で長時間加熱することで、果肉本来の風味を引き出したという。
季節限定ケーキも多く、店内には新鮮なフルーツをふんだんに使った限定ケーキを並べる。最新作は洋梨とレモンのケーキ(430香港ドル)、イチゴとピスタチオの北海道タルト、イチゴと生クリームのケーキ。ほかに、バブルグリーンティー・シフォンや完熟マンゴー・キャラメル・シフォンなどの限定ケーキも用意した。地元のオーガニック素材や高価な輸入素材を使い、着色料は一切使っていない。「栗のティラミス」(430香港ドル)は、日本産の皮むき和栗に韓国産の皮付き栗を混ぜて自家製の栗ペーストを作り、ラム酒を混ぜて香ばしい香りを出す。
同店は、2人の香港人が手がけるブランドとしてスタート。ケーキ創作、メディアコンテンツ、ブランド運営を担当する譚寶怡さんと、販売・店舗運営を担当する黄偉業さんがタッグを組んで展開する。
日本各地の食材もふんだんに使い、栗、絹ごし豆腐、ライムジュース、ゆずジュース、生クリーム、上白糖、小麦粉、イチゴなど食材は多岐にわたる。「日本スタイルのケーキは軽やかな食感を重視するため、ケーキの設計において柔らかさを増す手法が多用されている」と話し、ムースにはメレンゲを加え、カスタードソースを煮込む際には牛乳の代わりに日本産豆乳を使うなど、全体的に軽やかで負担の少ないように仕上げた。
香港の顧客ニーズに合わせて、日本要素を特にアレンジはしていない。顧客から「日本のスイーツ」と評されるようになったのは、ショートケーキの提供を始めた頃から。日本のショートケーキの要素を参考にしたり、日本へ視察に行ったりもした。香港のケーキ店ではショートケーキに複数の層を重ねる複雑な作りが多いが、同店は日本のショートケーキのようにシンプルな層構成を好む。通常はケーキ生地、生クリーム、新鮮なフルーツという構成を保ち、多くてもジャムやカスタードクリームなど1層を追加する程度。香港の人々が「ケーキの断面が豪華に見えるほど魅力的」と考える傾向に合わせた。
リアル店舗出店に際して、視覚的・言語的にブランドイメージを統一することにこだわった。「生活に溶け込み、手頃な価格でケーキを提供し、お客さまに特別感を感じてもらえること」を目標に据える。最大の変更点としては、大型ケーキの価格を一部値下げし、より多くの人が当店のケーキを楽しんでもらえるようにした。
「ずっと実店舗を出したいと思っていた。お客さまが工場エリアの作業場でケーキを受け取るのは改まった形でケーキを渡す感覚がなく、冷たい印象を与えると感じていたから」とリアル店舗出店の理由を話す。「店を構えたことで、クッキーやケーキを一堂に並べることができ、お客さまが店頭で商品を受け取る様子が明らかにうれしそうな様子を感じ取れた」と手応えを見せる。「お客さまは私たちを確かなケーキ店として認識し、より強い信頼感と購買意欲を示してくださるようになった。すでに多くの方から旧正月のギフトボックスについての問い合わせをもらっているが、これは以前にはなかったこと」と続ける。
営業時間は12時~20時(ケーキの販売は13時~19時30分)。