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香港故宮博物館にスターバックス新コンセプト店 展示連動型の体験設計

香港故宮博物館内にオープンしたスターバックスの外観

香港故宮博物館内にオープンしたスターバックスの外観

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 香港故宮文化博物館(HKPM)内に1月28日、スターバックスコーヒーの新たなコンセプトストアが開業した。店舗は常設ながら、開業時点では開催中の特別展に関連した商品や企画を展開し、来館者が館内滞在中に利用できる飲食の選択肢を設ける狙いがある。

古代エジプトがテーマの「ゴールデンピスタチオピラミッドケーキ」と「ミイラの秘密ロール」(香港・マカオで全店発売)

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 新店舗は展示鑑賞後の導線上に配置。同館限定ドリンクとして「ターメリックオーツミルクラテ」や、中国文化の意匠を取り入れた「梅の花」シリーズのウーロン茶やコーヒーを提供する。飲食を鑑賞体験の延長として位置付け、展示観覧後の利用を想定した構成とした。

 店舗の空間デザインには、3人の地元アーティストが関わった。入り口サインは書道家のウェストリー・ウォン(黄宣游)さんが手がけ、中国文化の要素を取り入れたデザインとした。店内には陶芸家レオ・ウォン(王俊賢)による陶磁器彫刻のインスタレーションを飾り、雲南の風景や中国の哲学・美学を着想源としている。壁面には、画家エルサ・ンガイ(魏舍椏)の作品を展示し、コーヒーの木の成長過程を描いた。

 スターバックスは2000年に香港1号店を出店して以降、店舗網を拡大してきた。現在は商業施設やオフィス街に加え、歴史的建築物や文化施設にも出店している。銅鑼湾の旗艦店では、リザーブ商品に加え、アルコールを使用したコーヒーメニューを提供するなど、通常店舗とは異なる商品構成を採用している。

 このほか、過去には中環や旺角にもコンセプトストアを設けていた。中環店では歴史的街区の特性を踏まえた店舗設計を採用していたほか、旺角にも特徴的な店舗を展開していたが、いずれも現在は営業を終了している。

 開催中の特別展「古埃及文明大展-埃及博物館珍藏(Ancient Egypt Unveiled)」は開幕から約2カ月で延べ来館者数が19万人を突破した。同展は、2026年は中国とエジプトの国交樹立70周年に当たり、これを記念して同展は昨年11月20日から約9カ月半にわたり開催している。カイロのエジプト博物館など7館から集めた約250点の遺物を展示し、古代エジプト文明の歴史や他文明との交流を4つのセクションで紹介している。

 今回の館内出店に合わせ、スターバックス香港は古代エジプトをテーマとしたフードやグッズも展開。「ゴールデンピスタチオピラミッドケーキ」「ミイラの秘密ロール」などのフードメニューのほか、タンブラーやラゲージタグ、パスポートホルダーなどを商品化した。これらの商品は香港およびマカオの全店舗でも販売する。

 博物館側は、展示鑑賞に飲食や物販を組み合わせることで来館者の館内回遊を促したい考え。今後も展覧会の内容に応じ、外部事業者との連携を検討するという。

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