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香港の麺屋に行列-1日400杯販売、独自のビジネスモデルで

週変わりの具はどれもが手間ひまをかけたもの。写真はピリ辛の牛バラとキクラゲの酢の物。

週変わりの具はどれもが手間ひまをかけたもの。写真はピリ辛の牛バラとキクラゲの酢の物。

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 香港の秋葉原と言われ多くの若者も集まる深水●に今春開業した麺屋「豆花妹撈米線」(Shop 4, G/F, Koon Kay Mansion, 57-63 Yen Chow St, Sham Shui Po TEL 5114 4077)が人気を集め、連日行列ができている。

108具の種類が書かれたメニュー。その下の手書きメニューがその週に提供するもの

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 3月にソフトオープンした「豆花妹撈米線」は若きオーナー2人がオープンした。「雲南地方の主食の一つ『米線(まいしん)』が香港で大変人気なので、以前から自ら店を立ち上げようと思っていた」とオーナーの一人で雲南省出身の張超さん。「しかし普通の米線店と少し違う形で提供したいと思い、まずスープ無しの米線を極めるため、あらためて1カ月間、雲南で修業してきた」という。

 オープン早々、ネットやグルメサイトで話題になり、わずか2カ月で大勢の客が訪れる人気店として知られるようになった。広さわずか300スクエアフィートとスペースが限られるためテークアウトのみでの対応となるが、食事時ともなると狭い路地に長蛇の列ができる。成功の秘訣(ひけつ)は「飽きさせない具の種類の多さ」と「薄利多売」という。

 注文は、まず麺を選ぶ。豆腐ベースの「豆花米線」(14香港ドル)、梅干しやコカコーラで炒めた牛肉を加えた「喜楽牛肉米線」(17香港ドル)、赤ワインで3時間煮込んだ牛の尾が入った「牛尾米線」(20香港ドル)の3種類から選び、さらに好みにあわせて4種類の具からトッピング(1種類5香港ドル)を選ぶ。「具は108種類も想定しているが、『今日は何かな?』とお客さんを常に飽きさせない味を作りたいし、品質管理とコスト管理のためにも週変わりで4種類ずつを提供しているのがベスト」と張さんは続ける。

 家賃や食材費などの高騰が続く香港で多くの店が値上げするなか、独自のアイデアで低価格で提供するビジネスモデルを設定した。1杯14香港ドル~という低価格に加え、「1日の利益目標数字は700香港ドル(約9,230円)。それ以上利益が出た場合、1万香港ドルにつき1ドル値下げする」というユニークなアイデアで経営している。情熱にあふれる張さんは「まだまだやりたいことがいっぱいあるし、これからもいろいろと新しい挑戦をしたい」と意気込む。

 営業時間は12時~21時(売り切れ次第終了)。

 ●は土へんに歩。

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