香港で昼夜問わず絶景を楽しめるスポットとして人気のレストラン「SEVVA」（セイヴァ・ 25 FL,Prince’s Bld.,10 Charter Rd.,Central　TEL 2537 1388）は5月21日、アメリカ出身日系シェフのチェース・コジマ（Chase Kojima）さんをゲストシェフに招き特別メニューの提供を始めた。

絵のように盛り付けられたコジマシェフの料理

　同店はプリンスビルディングの最上階にあることでも知られ、ランチ、アフタヌーンティー、ディナー、サッパーなど時間帯によって様変わり。夜が更けたころにはグラスを片手に会話を楽しむ人が多く集まる社交場となることでも知られる。2万2000スクエアフィートに200席を配置。スタンディングのみの時間帯は400人を収容する。

　香港で人気のセレクトショップ「JOYCE」のオーナー・ジョイス・マー（Joyce Ma）さんの妹、ボニー・ゴクソン（Bonnae Gokson）さんがオーナーを務めることでも知られ、1年に2回以上は大きなデザイン変更をするなど2008年のオープン以来注目のトレンドスポットであり続ける。現在は香港のアートマンスにあわせ、屋外のテラス席にキンポウゲやアジサイ、緑の針葉樹で実物大のミニクーパーとハーレーダビッドソンを展示中。

　ボニーさんは「毎年数回さまざまなゲストシェフを海外から呼んで、エキサイティングなイベントをするのが私たちのスタイル」と語り、「昨年の夏季休暇をオーストラリアで過ごした時に彼のレストランに感動し、香港に来てもらえないか話をした」という。

　コジマシェフは「Nobu（ノブ）レストラングループ」出身でラスベガス、ドバイ、ロンドン、ロスなどで勤務し、現在はシドニースターシティーカジノ内の「ソキョー（Sokyo）」で包丁を握る。香港でのメニュー提供に際しコジマシェフは「もともと日本とオーストラリアの魚は油ののり方が違い、私の料理では例えばスターターの魚には南オーストラリアのヒラマサを使う」と内容を説明する。ヒラマサをセビチェとみそを混ぜたものと一緒にしてフレッシュライムの皮を添え、アクセントにグリーンチリを使い、最後にクリスピーポテトを食感のために加え、さっぱりとしながらも深い味わいに仕上げた。使用する田楽みそは提供する24時間前に作り、一番良い状態で提供しているという。

　限定ランチ（680香港ドル＋10％）は前菜と3コース、ランチボックスメニュー4つから1つが選べ、デザートが付く。ディナー（1680香港ドル＋10％）は10コースを用意する。

　期間中、バーテンダーのマイケル・キーム（Michael Chiem）さんも来港し、分子カクテルなどを提供。コラボ期間後もドリンクメニューに追加される予定だ。

　営業時間はランチ＝月曜～金曜12時～14時30分、ディナー＝月曜～土曜18時～22時30分。そのほかハイティやレイトサパー、土曜のブランチメニューなどを展開する。日曜定休。特別メニューは今月31日まで。