香港のランタオ島と青衣島の中間に位置し、1377メートルの青馬大橋を結ぶ島として知られる馬湾のテーマパーク「ノアズアーク(Noah’s Ark)」(33 Pak Yan Road, Ma Wan, New Territories)が開業5周年を迎えた。現在、子どもたちが航空業界を体験できるイベントを開催している。
馬湾はビーチや公園などの自然があふれ、中国銀行発行の100香港ドル紙幣にもデザインされている島。同施設は2009年開業。「馬湾公園」の隣に「聖書に書かれた実物大」といわれる「ノアの方舟(はこぶね)」があり、その舟の形をした施設内に宿泊施設やさまざまなテーマ館などを置く。
同テーマパークは5周年の目玉イベントとして、「子どもたちが体験できる航空をテーマとした8つのミッションに挑戦する旅」を用意した。その一つ、「マイ・リトル・パイロット(My Little Pilot)」は、香港で制服やおもちゃなどの子ども用パイロット体験キットの販売や、子ども向けのシミュレーターを使った操縦体験クラスの運営などを手掛ける「BabyElite Academy」とのコラボレーションにより実現した企画。民間航空でパイロット経験のあるスタッフが授業を担当する。また、「マイ・リトル・フライトアテンダント(My Little Flight Attendant)」は元フライトアテンダントが直接ロールプレーイング研修をするという内容。コミュニケーションについてだけでなく、緊急事態への対応や応急処置、礼儀作法なども教えるという。両企画は英語と広東語のクラスを用意し、クラスメートとのグループ写真と一緒に卒業証書が授与される。対象は4~9歳。
ほかにも、ウオーターロケットを作り、空に発射させることで空の科学と原理を学ぶ「Soaring Water Rocket」、これらの挑戦プログラムを体験する途中で感じる自信喪失を乗り越えるために鍛えるアスレチック「Flyer Adventure Training」、飛行機をかたどったクッキーなどを作る「Flying-High Cooking Class」なども用意する。それぞれのプログラムは無料で参加できるが、当日の事前登録が必要(先着制)。パイロット、フライトアテンダント体験は指定制服の着用に300香港ドルのデポジットが必要(終了時に返金)。
施設内のレストラン「Harvest Restaurant, Noah’s Ark」では、スペースシャトル型のプレートで提供され、スペースシャトルの付いたフォークやスプーンで食べる限定お子様メニュープレート「Space Shuttle Delights」(68香港ドル)も用意する。
営業時間は10時~18時。入場料は大人=155香港ドル、子ども=125香港ドル。アニバーサリー期間中はチケット2枚購入で1枚を無料進呈する。航空体験プログラムは土曜・日曜・祝日に開催。6月15 日まで。