香港で食品国際見本市「HOFEX2013」開幕-2年に1 度、日本企業ブースも

COEDOのビールを吟味する来場者

COEDOのビールを吟味する来場者

  • 0

  •  

 食品と調理機器の国際見本市「HOFEX」が5月7日、湾仔の香港コンベンション&エキシビションセンターで開幕した。

[広告]

 40カ国以上から1900社が出展。日本パビリオンからは、桃の甘露煮を紹介する福島のあぶくま食品や、北海道函館産のがごめ昆布を展開するライス・ハートフーズなどの企業が出展した。

 HOFEXは2年に1度開かれる国際見本市で、アジア、欧州などから加工食品、ワイン・ビールなど飲料、調理器具のメーカーや代理店が出展する。8月開催の美食博展(FOOD EXPO)、12月に開催の一般市民が詰め掛ける香港冬日美食節(FOOD FESTIVAL)もよく知られているが、「HOFEX」は地元香港の飲食店や卸売業者の多くのバイヤーが参加することから、直接の取引が成立しやすい展示会とも位置付けられている。

 日本からは、日本貿易振興機構(ジェトロ)主催の日本パビリオン傘下の11社がブースを出展。台湾や韓国などが大々的に国家パビリオンを構える中、日本勢の展開はやや小さめだった。

 日本ブース出展企業の一つ「協同商事(コエドブルワリー)」。昨年11月より香港での展開をスタートしたクラフトビール「COEDO」を展開する企業で、同社のクラフトビールは、麦の種類や酵母、ホップの量などが異なる5つのビールを中心に展開する。今回の展示では、「紅赤-Beniaka-」と呼ばれる赤みがかった琥珀(こはく)色でサツマイモの風味を生かす商品を一押しとして薦めていた。同社商品はすでに地元のパートナーと共に営業をかけ、香港でも20店舗のレストランで楽しむことができるようになっている。社長の朝霧さんは「ビールはどうしても最初の一杯というどんな種類や銘柄でもいい位置付けをされる傾向があるものの、ワインと料理の組み合わせを考えるように、色や香りや味わいなど本当はいろいろな組み合わせを提案できる」と、アルコール飲料の成熟した香港市場に可能性を期待する。

 全体を通して、目を引いたのは、韓国政府傘下の「Korea Agro-Fisheries&Food Trade Corporation(通称aT)」が展開する韓国パビリオン。昨年より10社以上多い48社が出展し、済州市のブースと合わせると合計で60社のパビリオンとなり、主に加工食品と農産物を生かした商品を売り込んだ。

 会期中、バイヤー3万5000人の参加を見込む。今月10日まで(一般の入場は不可)。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース