香港・尖沙咀にブランド品アウトレット店-10社共同で家賃もシェア

同業10社が集まったフロアだが、各社独自の個性で商品を陳列

同業10社が集まったフロアだが、各社独自の個性で商品を陳列

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 香港・尖沙咀の金域假日酒店(ホリデイイン・ゴールデンマイル)の地下1階に9月15日、10社共同経営によるブランド品アウトレット店「J&B Outlet」がオープンした。

オープン初日、品定めをする買い物客

 多くの本土中国人が押し寄せ、ブランド品のバッグや宝飾品などの販売が好調に推移してきた香港エリアで、同プロジェクトを主導するのは海外ブランド品の販売やリサイクル品の販売・買い取りを手掛けるブランドオフ社。すでに13店舗を香港で運営し、20日に香港で15店舗目となる奥海城店をオープンする。依然として下がらない不動産賃貸価格や小売業界の不調、ブランド品、宝飾品への趣向の変化を背景に同社の安山勉社長がこのアイデアを思いつき、国内の同業社、香港企業に声をかけて成立したという。

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 4000スクエアフィートの店内には、香港初進出となるキネヤや京の蔵小牧、東京真珠、銀座ジュエリー、ジュエリーオオクラなどの日系企業と、同業種の香港企業が集まり共同で場所を使う「ルームシェア」のような感覚。それぞれが店舗スペースの家賃を負担するが、販売内容や販売額など個別情報は各社が管理し、公表し合うことはない。

 香港企業で出店をしたLuna Talise社は最初はオンラインでの商売をスタートし、その後灣仔に宝飾品、カシミヤ、シルクなどを扱う小売店をオープンしたが、2店舗めとなる今回は18金のネックレスを中心とした商品に絞って商品を陳列することで、インパクトを重視したという。香港で30年ビジネスを続ける海外のジュエリーやオリジナルデザインの宝飾品を販売する日系企業SANACOも同店では「K GOLD」として、金やプラチナの買い取り・販売の店舗を構えた。

 数年前までは特に本土からの中国人は「エルメス」や「シャネル」などのブランド名だけで商品を購入する傾向があったが、ブランドショップが増えることで見る目が肥え、「品ぞろえ」が同業界での重要なキーワードになってきている要望に応える店を目指す。

 国内では競合店であっても、同業社が集まることで、趣味趣向の異なる客層に向けて顧客満足度を高められるメリットがある。尖沙咀の中心地に店舗をもつとなれば家賃負担も大きく、月1回の指定日に「大商談会」という名前で共同セールを実施するなど、販促費用も各社の負担を少なくした。

 営業時間は11時~20時。