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みそラーメン「札幌」が長沙湾に移転-銅鑼湾店は工事で休業

札幌の文字が入ったのれんが目印

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 ラーメンブームが続く香港で、13年前から営業を続けるラーメン店「元祖北海道札幌ラーメン札幌」が長沙湾(G/F., 456 Castle Peak Road, Cheung Sha Wan, Kowloon, Hong Kong Tel: 2370 2801)に移転し、2月17日にソフトオープンした。

濃厚という言葉がピッタリの濃厚みそラーメン

 ラーメンブームが来る前の2002年に中環で創業した「札幌」。2014年に銅鑼湾に移転したが、そのビルが大規模改装を行うことになり、全てのテナントが一時的に営業ができない状況に。特に同店は地下に店を構え、そこには店舗のほかビル全体の空調設備などの大型の機械があったことから半年間の工事をすることが避けられず、閉鎖期間の長さがネックとなっていた。札幌がビル側から工事の話を受けたのが2014年の普通選挙を求めるデモのころ。売り上げが最大7割も減少していたときの通知というダブルパンチだったという。

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 同店店主の山田英樹さんは一時、閉店まで考えたが、幸い、新しく迎え入れた香港人投資家が長沙湾の店舗物件を知っており、オープンにこぎ着けた。6月にはビルの工事が終わり、銅鑼湾店が再開予定であることから、結果的に2店舗に拡大することになる。

 現店舗はMTR長沙湾駅B出口から徒歩10分弱のところにあり、近くは工場街、オフィス街が中心。ただ、公営住宅の再開発中のほか新規の高層マンションが数棟建設中で、入居が始まれば多くの家族客が訪れる可能性が高い。近くには日本人によるレストランがないことも大きな利点で、そこを見越しての開店でもあった。山田さんは「銅鑼湾は若い客も多かったですが、ここは家族連れも多いため、客単価は銅鑼湾よりも高い」と話す。

 豚骨ラーメンが人気だが、同店は北海道のみそラーメンを中心とした品ぞろえ。スープは豚骨、鶏がら、玉ネギなどを7時間かけて造り込む。みそは白みそ、赤みそをブレンドした北海道産の特製みそを取り寄せ、太めのちぢれ麺のためスープが麺に麺が絡みやすい北海道・西山製麺の麺も北海道から輸入する。「みそラーメン」(78香港ドル)のほか「濃厚みそラーメン」(78香港ドル)、北海道らしい「みそバターラーメン」(88香港ドル)のほか、「塩ラーメン」(78香港ドル)も「おすすめ」メニューだという。

 多くの香港のラーメン店がアラカルトのメニューを充実させ夜は居酒屋として営業する店が増えているが、それは札幌が開店当時から採り入れていたビジネスモデル。肉じゃが(58ドル)、焼き鳥(15ドル~)、カキフライ(70ドル)など種類豊富だが、ジンギスカン(85ドル)、さけとば(70ドル)、いくらおろし(50ドル)など北海道ならではのメニューもズラリと並ぶ。「北海道の王道ラーメンを食べたい方はぜひ」と山田さん。銅鑼湾店も6月に再オープンを予定する。