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宇治の老舗茶舗が初の海外進出 尖沙咀のモールに京都の空間を再現

日本でも人気のある「生茶ゼリイ」

日本でも人気のある「生茶ゼリイ」

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 1854年創業の京都の老舗茶舗「中村藤吉」(京都府宇治市)は5月15日、初の海外支店「中村藤吉香港店」(TEL 2426-6111)を尖沙咀のショッピングモール「The ONE」(18/F, The One, 100 Nathan Road, Tsim Sha Tsui, Kowloon, Hong Kong)にオープンした。

オープンにあわせ来港した中村藤吉社長

 京都では町家造りのカフェを併設していることでも人気があるが、香港店はショッピングモールの18階、ビクトリアハーバー越しの景色を楽しむことができる場所に開業。モールの中であっても、店内を別世界に仕立てるべく、涼しさと風格を感じさせる家紋の入った麻のれんを掲げた。

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 海外に出ることを決めた6代目中村藤吉さんは、「何か面白いことをしようと考えた時に海外というアイデアが浮かび、幸い2人の息子も協力してくれたのでやってみようという気持ちが固まった」と話す。「宇治の生産者も自分たちが育てたものが海外に渡ることを喜んでいる」とも。香港を選んだ理由について「香港人は抹茶にすでになじみがある。香港の飲食に対する関心がより高い」と説明する。旅行で抹茶体験を申し込む人も多く、数か月前にも京都で「香港の出店を知っている」と言われるなど、香港人の情報の早さに驚いたという。

 全面ガラス張りの壁面で光が多く差し込む店内。席数は48席。店の中心に大きなテーブルを配置し、周囲には2人用のテーブルを置き、空間をぜいたくに使った内装で仕上げた。テーブルの上には京都と同様にカラフルな麻製のプレースマットを敷く。

 店内には、茶室の空間をイメージさせながらもカジュアルに仕上げた畳のエリアを設け、和傘もディスプレーして京都を感じさせる茶室空間をデザインした。着物のスタッフも日本から駆け付け彩りを添える。いろいろなお茶を試飲し、お茶について学ぶことができるコーナーも設置した。

 原料や食材は毎日京都から輸入する。メニューは抹茶ゼリーと濃厚抹茶アイスクリーム、あずき餡(あん)に白玉を添えた名物「生茶ゼリイ」(88香港ドル)のほか、抹茶とほうじ茶のシフォンケーキとアイスクリーム、白玉、あずき餡を盛り合わせた「京のふきよせ」(98香港ドル)など。「きつね抹茶そば」(115香港ドル)は、碾茶(てんちゃ)と塩味が効いた梅昆布茶で作られる抹茶のふりかけがかかったご飯と抹茶そば、おしんこ、デザートが付く。その他、ほうじ茶パフェ(98香港ドル)などもメニューに並ぶ。開店に際し、1日5人限定で、「別製初昔」(40ミリリットル、198香港ドル)を提供。香港店限定の「抹茶大福小豆湯(もちとあん入り抹茶)」(88香港ドル)も京都直送の原材料を使って提供する。

 季節限定の新茶(88香港ドル)や抹茶クッキー(53香港ドル)、抹茶シフォンケーキ(63香港ドル)のほか、抹茶なども販売し、カフェ利用がなくても購入できる。

 営業時間は11時~22時。