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香港で「フードエキスポ」 農水相からふなっしー・AKBまで総力結集

人であふれるパブリックホールの会場内

人であふれるパブリックホールの会場内

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 アジア最大級の食品見本市「フードエキスポ2015」が8月13日~15日(一部は17日まで)、灣仔コンベンション&エキシビションセンターで開催された。日本は、農林水産省が中心となり構成するジャパンパビリオン、外務省主催の「東日本おいしい魅力展」などを展開した。主催はHKTDC(香港貿易発展局)で26回目の開催。

林芳正農林水産大臣は各ステージやブースを訪れた

 同展は3つのカテゴリーに分けられ、一般人も買い物が楽しめるパブリックホール、一般人も追加費用を払って楽しめるグルメゾーン、BtoBを基本とするトレードホールで構成。和牛やドイツビール、ハイブリッドフルーツや月餅などさまざまな商品が並んだ。農業技術やハラール食材などに焦点を置いたゾーンもあり、世界の食が一堂に会した。出展数は世界20の国と地域から1193の企業と団体。

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 オーストラリア、イラン、イタリアなどがパビリオンを構えるトレードホールではウクライナが初出展。ジャパンパビリオンは同時開催のティーフェアと合わせ、154 の企業や団体が出展した。神奈川県から出展した「岩井の胡麻(ごま)油」は毎朝焙煎し抽出方法にもこだわったもの、高知県の伝統野菜、葉ニンニクのペーストを提供する「アースエイド」は高知の伝統野菜を残しながら、世界の人が使いやすい方法を研究した「ぬた」に仕上げた同社主力商品で勝負をかけるなど、ストーリーが込められた商品を提供する企業も多い。「バイヤー数が減った」との声が聞かれる一方、連続出展の県・企業からは「バイヤーの質が良くなった」という声も聞かれた。

 昨年に続き会場を訪れた林芳正農林水産大臣は、香港との関係について、「日本から見れば農林水産物1位の輸出先だが、香港から見れば全体の数パーセントに過ぎない」と話し、「今年の上半期の数字が昨年同時期の3割を超える動きを示しているが、まだ余地があると思っている」とした。併せて、香港政府食品・衛生局の高永文局長、林鄭月娥政務長官らと会談したことを明かし、安全性を確保した取り組みが叫ばれる中、データが共有されるなど昨年と比べて進展もあり、今後も規制緩和の要請、食の安全性への意識が高い香港の消費者の理解を求めるとともに、専門家や香港メディアを招聘(しょうへい)するとした。

 今回は「組み合わせ」にも注目が集まった。ステージでは「料理と日本酒の組み合わせ」、「食器を生かす料理の提案」など、より深いアプローチが求められている市場に応えたイベント内容が中心。初めて設置されたJETRO広報ブースでは日本デザイン振興会が授与する「Good Design」を受賞した食器や関連商品の展示に加え、実際に果物や食材を載せ「食卓回りのシーン」を紹介。曲げわっぱの弁当箱や陶製の重箱、シンプルながらも機能性も優れた日本のアイテムにも注目が集まった。

 追加入場料が必要になる「プレミアムグルメゾーン」では、熟成肉やワイン関連の商品が多い中、日本企業としてシュークリームのヒロタが出展。「海外進出を決めた3月から、香港に関しては先のHOFEXで名刺交換をした企業からの希望で、試験的にBtoCのエリアで展開してみた」と担当者は話す。

 パブリックホールでは、初日にAKBチーム8の清水麻璃亜さん、佐藤栞さん、吉川七瀬さんが登場し、自身の出身県の名物や観光地を紹介した。同じく応援大使に任命された「ふなっしー」は香港で日本好きファンを多く持つ、りえさんとのテンポのいいやり取りで会場を沸かせ、日本関連イベントに花を添えた。