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香港で観光特番放送 鹿児島をロケ地に日本が誇る産品に焦点当てる

桜島を臨み、自然やグルメを中心に紹介する香港の観光番組

桜島を臨み、自然やグルメを中心に紹介する香港の観光番組

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 香港を代表するケーブルテレビの一つ有線寛頻(i-CABLE)は1月31日、鹿児島を舞台に撮影をした観光特別番組「瀛遊火山島」を同局の有線娯楽台(12)、高清娯楽台(HD212)で放送する。24日に放送された第1話に続く放送。

MCたちは薩摩ボタンづくりを体験

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 これは、本年度経済産業省が推進する「地方創生総合戦略」を踏まえたクールジャパンによる地域活性化推進のため、「ふるさと名物発掘・連携促進事業」として「世界にまだ知られていない、日本が誇るべき優れた地方産品」を発掘・選定し、海外に広く伝えていくプロジェクト「The Wonder 500」の一環。香港でも1月6日から2週間にわたり、中環のPMQで全都道府県から選ばれた商材500品目の一部が展示、紹介されたばかりだ。

 日本を代表する30人のプロデューサーによる「目利き」と一般公募によって、全都道府県より合計500の商材を選んだ。選定に当たっては、展示会場ともなったPMQのクリエーティブダイレクター、ウィリアム・トーさんも参加。ウィリアムさんは「日本には優れたものが多いが、海外で需要があり販売に結びつくものなのか」という視点で評価をしたという。

 今回鹿児島がロケ地となった背景には、香港から直行便で気軽に行くことができる場所であると同時に、、同プロジェクトが掲げる日本古来の価値観が息づき、観光観点での10の選定要素である「自然と信仰」「海岸線」「高低差」をはじめ、「産業遺産」「食文化」など多くの要素が該当する地域であったことも理由に挙げる。

 鹿児島の選定商品としては、奄美大島に伝わる伝統技法「泥染め」のハンカチや、原酒としては甘みが強くコクのあるサツマイモ黄金千貫と白麹を用いた本格薩摩焼酎に、ユズや緑茶、ショウガなどを加え、再蒸留を経て誕生した「ジャパニーズ・スピリッツ 光遠」、種ばさみや溶岩プレート、薩摩ボタン、まきをたいて九州産の黒ゴマを釜でじっくり煎(い)った後、昔ながらの石臼でひき、黒ゴマの個性や豊かな風味が生きるように仕上げている鹿北製油の「練りごま」など。

 これら鹿児島の選定商品を取り上げながら旅をしていくスタイルで、桜島の噴火でできた溶岩を削って加工された溶岩プレートを実際に使っているレストランを訪ねたり、イギリスとの戦争で西洋式の近代的装備を目の当たりにした薩摩藩が資金を得るために作ったといわれる「薩摩ボタン」の絵付師室田志保さんを訪ねボタン作りに挑戦したりするほか、天文館で薬局や和菓子店に立ち寄るなど香港人の日本旅行の典型的な楽しみ方も織り交ぜた番組構成となっている。

 放送時間は香港のゴールデンタイムに当たる22時30分~23時30分(予定)。

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