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揺れる香港のナイトライフ クラブのレディース・ナイト、条例違反の裁定

夜賑わう蘭桂坊エリア

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 区域法院(The District Court)は4月13日、ディスコやクラブなどで一定の曜日の入場料について、女性が男性より低い価格設定であることは、性別によって差別されない法律「性別●視條例(The Sex Discrimination Ordinance)」に抵触するという判決を下した。

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 香港では湾仔(Wanchai)は水曜、蘭桂坊(Lan Kwai Fong)は木曜など、基本的に売り上げが落ち込む週の中日にレディース・ナイトとして女性客のクラブへの入場料を安くするところが多く、一般的なプロモーション手法として浸透している。

 香港には約1300のクラブやバーがあり、約10分の1がレディース・ナイトを実施しているが、同サービスに対し「平等でない」との訴えがあり、区域法院が裁定を下した。

 性別●視條例は、性別、婚姻状況、妊婦、セクシュアルハラスメント、雇用などについての男性も女性も同じ権利を保障するという法律だ。具体的には、2014年7月28日、旺角(Mong Kok)にあるクラブ、Club Legendのレディース・ナイトで、香港人男性の入場料が300香港ドルであるのに対し、女性は120香港ドルであるにもかかわらず、店内で受けられるサービスは全く同じということに不満を持ったもの。

 男性は同クラブを経営している駿和亜洲集団(Legend World Asia Group)に対し、料金が異なっているのは条例違反として平等機会委員会(Equal Opportunities Commission)に訴え、これが認められ、区域法院が裁定を下すことになった。

 平等機会委員会は「市民は性別によってプロモーション活動が差別されてはいけないことを理解できたのではないか」と判決を歓迎した。一方、香港酒?協会の銭雋永・副主席は「これはあくまで人を引き付けるための営業戦略の一つにすぎない」と反論。蘭桂坊グループのアラン・ジーマン(Allan Zeman)チェアマンは「差別ではなく、ビジネスとしてやっていくためもの。ジェントルマンズ・ナイトもそれと同じ」と述べたが、「現実的には、ほとんどの経営者は法律に従うことだろう」と予想している。

 自由党(Liberal Party)はこれについて「この次は、老人や児童への優遇が次のターゲットになるのか?」と判決に疑問を呈した。

 これまでの法律は、女性が受ける差別を是正するという目的を主に制定されたが、男女同権を越え、女性が優遇されるようなサービスなどは違法という判決が出されたことで、今後、飲食店業界をはじめ、香港社会にどういった影響があるのか注目が集まっている。

 ●=止へんに支

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