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香港のワインエキスポに中田英寿さん 世界初の日本酒セラーを自らお披露目

日本酒セラーの扉を開き、自ら熱心に説明をする中田英寿さん

日本酒セラーの扉を開き、自ら熱心に説明をする中田英寿さん

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 香港・灣仔で開催中の「第7回VINEXPO香港」の日本ブースに中田英寿さんが登場し、世界初の日本酒セラーを報道陣らに公開した。

日本酒セラー内部の構造について説明

 これは、日研トータルソーシング(東京都大田区)と中田さんが取り組む、モノづくりによって日本の若者の働き方を豊かにしていくプロジェクト「モノづくりニッポン e 仕事×ReVALUE NIPPON」の第3弾として、中田さん発案で開発されたもの。温度帯を細かく設定でき、日本酒にもワインにも対応できる新商品だ。

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 日本全国250カ所以上の酒蔵を訪問した中田さんは「日本酒は低温で管理することが重要。日本酒を世界に出すためには、ワインにワインセラーがあるように、日本酒にも日本酒セラーが必要だと考えた」と発案のきっかけを話した。「ワインのエキスポで紹介することで、温度帯は違っても温度管理を理解している業界に向けて発信することは重要」と、香港のワインのエキスポでの実物披露に至った経緯を語る。

 日本酒セラーの設計・開発はアルテクナ社が担当。高さ1メートル60センチ、幅66センチ、奥行き75.6センチで、600ミリリットルの冷蔵庫と同じくらいの大きさのセラー。一番の特徴は、扉を開けると、温度帯を-5℃~15℃で調節できる3部屋に仕切られている。4合瓶(720ミリリットル)であれば36本、一升瓶であれば16本を収納できる。日本語、英語、中国語に対応するタッチパネルが各部屋に付いており、ワインなどを置く際にも使うことができるだけでなく、日本酒も指定の登録された銘柄は、銘柄を選ぶだけで温度や湿度を維持することもできるという。「日本酒だけを扱えるセラーにしてしまったら限界があるが、ワインも管理できるシステムにすることで世界へと通用するものになる」と中田さん。

 デザインを担当したのは、デザインオフィスnendoの佐藤オオキさん。酒蔵の外壁をほうふつとさせる「なまこ壁」をモチーフにデザインし、ミラー仕上げのステンレス版にひし形のパターンが打ち抜かれている。扉の内側にはモーションセンサーを設置しているため、手をかざすと扉が閉じた状態でも冷蔵室内部のLEDが点灯して、室内の温度を保ちながら銘柄の確認などができる。

 担当したアルテクナの小澤信義さんは「コンプレッサーが3台も搭載されいてることで、1度単位で温度管理できる」と自信を見せる。「日本酒とワインでは温度帯が異なるだけでなく、日本酒なら30~50%、ワインなら70%など最適な湿度も異なる」と話し、開発にはこの1台に700~800万円をかけ、「今後は量産の体制についても検討しながら、将来的には国内外の飲食店にも導入していきたい」という。

 VINEXPO 香港の Guillaume Deglise(ギヨ―ム・ドゥグリーズ)CEO も「このセラーにはイノベーションとエナジーを感じる」と話し、「この素晴らしいいプロジェクトが今後も業界の注目を集めることを願う」とコメントした。11月に日本国内でも開催されるVINEXPOでも同セラーを紹介する予定。

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