6月16日に開園する上海ディズニーランドに先立ち、香港ディズニーランドは6月11日、大ヒット映画「スター・ウォーズ」と組んだ新しいトゥモローランドを誕生させた。「スター・ウォーズ・トゥモローランドテークオーバー(Star Wars : Tomorrowland Takeover)」と題し、トゥモローランドがスター・ウォーズ一色になるのは世界でも香港ディズニーだけだ。
香港のトップ歌手・女優の鄭秀文(サミー・チェン )さんも式典に登場して会場を盛り上げた。
2015年9月で香港ディズニーランドは開園10周年を迎え、夜の花火は10周年バージョンになるなどさまざまなイベントを開催している。今年末には映画「アイアンマン」の世界初のアトラクションがトゥモローランドにオープンすることも確定し、上海ディズニーに負けない施策を講じる。
ウォルト・ディズニーは2012年にルーカス・フィルムを40億5,000万米ドルで買収。その際、スター・ウォーズに関する権利も併せて取得した。スター・ウォーズの生みの親であるジョージ・ルーカスは新しいスター・ウォーズ作品の製作に着手していたが、その間にディズニーが買収。両社の方向性の違いによりルーカスは新しいスター・ウォーズからは距離を置き、J・J・エイブラムス監督による「フォースの覚醒」が公開されたという経緯がある。
目玉は人気アトラクション「スペース・マウンテン」のスター・ウォーズ仕様の「ハイパー・スペース・マウンテン」。乗客はXウィング・ファイターとTIEファイターの戦いに潜入し「ダークサイド」と「ライトサイド」という両フォースの対立を体験できる。砂漠の惑星、ジャクーが出るなど「フォースの覚醒」を見た人はより楽しめる内容になっている。
「Star Wars: Command Post」は、客はレジスタンスの基地に潜入。R2-D2、ウーキー、チューバッカといったおなじみのキャラクターに会うことができる。
6月25日には、4歳から12歳を対象にゲスト参加型の新しいショー「Jedi Training: Trials of the Temple」が始まる。これは、まずジェダイからフォースとライトセーバーの使い方を習い、その後、ショーの中でダース・ベイダーやセブンス・シスターズ・インクイジター、カイロレンの3人が現れ、トレーニングの成果を駆使して彼らと対決する内容。
リニューアルに合わせ、同園は60のスター・ウォーズをテーマにした料理やドリンクを販売するほか、230を超えるスター・ウォーズのグッズを販売。その中には26 種類の部品でオリジナルライトセーバーを作る商品もある。
同園内にある2つのホテルでは、さまざまなホテルパッケージを用意。9月30日まで600香港ドル追加をすればダークサイドかライトサイドのどちらかを選べるスター・ウォーズ用のパッケージを販売。ステッカー、スリッパ、ベッドランナー、クッキーなどで「スター・ウォーズを満喫できる」部屋に仕上げた。ほかにも7月15日まで、スター・ウォーズファン家族向けのパッケージも用意。3人で通常1,617香港ドルが1,302香港ドルに、4人向けは2,156香港ドルが1,616香港ドルになる。
香港ディズニーランド・リゾートの劉永基(Samuel Lau)マネジング・ディレクターは「香港ディズニーランドはゲストには魔法の体験ができるアトラクションを創造し、新しいエンターテインメントを継続、発展させていく」と意欲を見せる。