湾仔に「日本とブラジル」テーマのレストラン「DJAPA」 

香港に登場した日本とブラジルの要素を集めたレストラン

香港に登場した日本とブラジルの要素を集めたレストラン

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 再開発でにぎわう湾仔(Wanchai)の一角(Shops G18-20 & F18A, Lee Tung Avenue, 200 Queen’s Road East, Wan Chai, Hong Kong Tel: 2617 2900)に、日本とブラジルをテーマしたレストラン「DJAPA」がソフトオープンした。経営するのは、フランス料理のBiboやバリ料理のTRIなどのレストランを経営する香港企業のル・コントワール(Le Comptoir)。

ブラジルの家庭料理も器に本物の日本産かぼちゃを使うなどしてプレゼンテーションにもこだわる

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 日本とブラジルの関係は、1908(明治41)年に移民がはじまった時代に遡り、日系人の多くはコーヒー農園で働いていた。「Nipo-Brasileiro」と呼ばれる日系ブラジル人は過酷な環境の中でまじめに働くことで徐々にブラジル国内で頭角を現し、今では世界の日系人コミュニティーの中で最大規模であるほか、多民族国家であるブラジルの中でも日系人は高く尊敬されているという。名前はポルトガル語系で苗字は日本姓の人は多く、その歴史から、政治家、経済界、軍人、芸能人まで幅広くブラジル社会に浸透している。

 店内は2フロアで構成する面積は、計2500平方フィート。地上階を上がった1階はレストランエリアで、オープンキッチンからシェフが肉などを調理する様子が一望できる。

 メニューの「The Tropical Camarao」(98香港ドル)は、ブラジルの風のストロガノフ。ブラジルでもエビを使ったタイプのものが家庭料理としてよく食べられているというが、同店ではさらにブラジルの主食の一つである「キャッサバ」にトマト、パパイヤを加え、日本産かぼちゃの器に盛りつける。

 「Fish with Yuzu Grape」(98ドル)は南アメリカの国々でよく食べられている「ゼビチェ」という魚介マリネ。魚は旬の物を使い、長イモ、ユズ、レモン汁を加える。牛肉を使った料理は、神戸、近江、鹿児島、北海道産など日本各地の牛肉を、各料理のコンセプトに合わせて使い分けている。

 地上階(グランドフロア)は収容人数40人のバースタイルで、入り口は店全体を開放できるガラスドア。店の内装はカラフルな絵が描いているほか、日本のアニメ調の絵、草間弥生さん、村上隆さんなど日本の芸術家のテイストも取り入れている。

 バーでは300種類のアルコールドリンクを用意する。オリジナルカクテルの「Amazonian Dew」(138香港ドル)は、グラスの上に中央に大きな氷の球を置くのが特徴。ウォッカベースにラベンダー、レモングラス、メロン、サクランボなどを入れ、さっぱりとした味付けに仕上げている。

 日本酒も豊富に取りそろえ、日本産ウィスキーは「山崎 18年物」(538香港ドル)をはじめ、7種類を用意する。日本酒は「水芭蕉」(1180香港ドル)など12種類、ビールはサッポロとサントリー(38香港ドル~)。ブラジル原産のサトウキビを使った蒸留酒「カシャッサ」は7種類(68香港ドル~)をそろえる。

 営業時間は10時~翌1時(ハッピーアワーは17時~19時)。

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