香港SOGOで「燕三条展」 刃物や鋳造品メーカーなど4社が展示販売

新潟の燕三条市が今年に入り3回目の展示販売会を実施

新潟の燕三条市が今年に入り3回目の展示販売会を実施

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 香港・銅鑼湾の百貨店「SOGO」(10/F., 555 Hennessy Road, Causeway Bay, Hong Kong)で11月28日から、「燕三条展」が開催されている。総領事館と地元コミュニティーが企画した「日本秋祭 in 香港 魅力再発見」の一環。

各ブランドの代表者も店頭に

 新潟県中央部に位置する「燕市」と「三条市」はテーブル・キッチンウェアや鋳物などを始めとした「ものづくりのまち」として知られる。燕三条の製品を香港の人に肌で感じてもらい、インバウント・アウトバンド効果で地方創生することを目的としている。

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 香港での燕三条展は2月と8月にも行われており、今回で3回目。4つのブランドが出展しており、その一つ「SUWADA」は、春夏の展示会に続く出店で、1974(昭和49)年創業の諏訪田製作所のブランドだ。同社は「喰(く)い切り」を製造する鍛冶屋として誕生したが、時代の変化に伴い1950年ごろから「爪切り」を中心に製造するようになった。年代も幅広く20代から84歳まで、40名の職人が働いているという。SUWADAの作る爪切りは「切り口が滑らかで、ヤスリが要らないほどきれいにカットできる」のが特徴という。プロのネイリストからも評価が高く、購入まで3年待ちという商品もあるという。試用コーナーもあり、香港では、切れ味に引かれ一般の顧客も多く購入していくケースが多い。

 「マルナオ」は、明治40年創業の木材加工の老舗。SUWADA同様、3回目の出展となる。同社はもともと建築現場で材木に線を引く際に使う大工道具「墨壺(すみつぼ)を製造していたが、日本の人口減少や、マンションが増え、戸建て住宅を建てる人が減少したことに伴い、需要が減少。そこで墨壺製造で培った木材加工技術を生かして新しい製品を生み出そうと作ったのが、今回展示している、黒檀・紫檀などの硬木を使った「箸」。「手に持ったときになじみがよく、口あたりのよい箸」を追求して、全て「八角形」をしているのが特徴。

 まとめ買いをする香港人がいるほか、若い女性にも人気という箸「KIOTAN224」(5,350香港ドル)は、手持ち部分に四角形の模様が並んだデザイン。これらの模様は、職人が箸に224個の穴を空け、そこに木材を埋め込むという作業で一つ一つ丁寧に作られている。日本では、展示会に職人自らが出向き消費者の意見を聞くこともあるといい、三代目の福田隆宏さんは「世界に通用する良い商品を、今後も作っていきたい」と話す。

 今回が初出展の「地蔵堂」は、機械部品に使われる「鋳物」の製造を手掛ける精密鋳造メーカーで、鋳物製造技術を生かした「風鈴」や「香台」などの商品を昨年から作りはじめている。すべて手作りで、ステンレスにシルバーやピンクゴールドなどのメッキ加工を施した色合いを特徴とする。

 そのほか、宮城県石巻産の「雄勝石」を使った食器を製造する「OHASHI」も出展しており、硯石材で作った板状の黒いプレートの人気が高いという。同社はマルナオとコラボレーションした食器セットなども販売している。

 営業時間は10時~22時。12月6日まで。