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香港のキャセイパシフィック航空、航空・空港の格付け調査2部門でトップに

「ワールド・ベスト・エアライン」受賞式の様子©Cathey Pacific

「ワールド・ベスト・エアライン」受賞式の様子©Cathey Pacific

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 航空サービスの航空関連のデータを提供や世界の航空・空港の格付け調査を行うイギリスのスカイトラックスは6月24日、航空会社に関する各賞を発表した。香港のフラッグシップキャリアであるキャセイパシフィック航空は「ワールド・ベスト・エコノミークラス」「ワールド・クリーネスト・エアライン」の2部門でトップの座を獲得し、総合でも5位に入った。

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 キャセイパシフィック航空がトップになった「ワールド・ベスト・エコノミークラス」だが、2位はカタール航空、3位がシンガポール航空で、日本からは4位に日本航空(JAL)、6位に全日空(ANA)が入った。

 航空会社においてファーストクラスやビジネスクラスの方がエコノミークラスより売り上げに占める割合は大きい。しかし、エコノミーは大勢の人が利用するだけに、客からの評価、評判、イメージはこのクラスから形成されている面が少なくない。

 キャセイパシフィック航空は「旅と日常を合わせてワンランク上の体験を提供すること」を掲げており、エコノミークラスでもいろいろな点で改善させたことが評価につながった。

 キャセイグループのロナルド・ラム最高経営責任者(CEO)は「昨年のトップ10から躍進できたことは、非常に励みになる。これらの実績は、私たちがこの1年間に地上と空の上の両方で成し遂げた大きな飛躍を浮き彫りにするものであり、お客さまによる信頼ある投票でもある。私どもは立ち止まることなく、世界最高のプレミアム・エアラインとなるため、お客さまのために一歩一歩、さらに上を目指し続ける私たちの原動力となる」と喜びを表した。

 併せて、キャセイが1位になった「ワールド・クリーネスト・エアライン」は、その名の通り、どれだけ清潔かという客にとって快適にフライトできるのかという観点からも大きな意味を持つ。座席エリア、テーブル、カーペット、客室パネル、洗面所の清潔などを評価した結果となる。順位では、2位にANA、3位にエバー航空が入った。JALが8位に、香港航空も11位にランクインした。 

キャセイは総合ランキングでも2023年の8位から5位に3つランクを上げたが、エコノミーと清潔度でトップに立ったことが順位向上に貢献した模様。

 同社の2023年の業績を見ると売り上げは前年比85%増の945億香港ドル、純利益は前年の66億香港ドルの純損失から95億香港ドルと2019年以来の黒字に転換した。

 2024年第2四半期に旅客便数はコロナ禍前の80%に達し、2025年第1四半期中に100%に到達することを目指している。今後、便数が増えても質を持てるかどうか。来年の順位も注目される。

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