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香港でJFOODO主催の日本酒フェア 40蔵約100種の日本酒を紹介

銅鑼湾SOGOで開催されている「JFOODO清酒祭(SAKE FAIR)」のオープニングセレモニーの様子

銅鑼湾SOGOで開催されている「JFOODO清酒祭(SAKE FAIR)」のオープニングセレモニーの様子

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 日本酒の試飲・販売イベント「JFOODO清酒祭(SAKE FAIR)」が9月12日、SOGO銅鑼湾店16階で始まった。日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)が香港の日本酒振興會(Sake Promotion Association)と共同で開催する。

「JFOODO清酒祭(SAKE FAIR)」の会場の様子

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 日本産の農林水産物・食品のプロモーションを担うため、2017年に日本貿易振興機構(JETRO)内に設立されたJFOODO。同組織は2019年から香港で、日本酒プロモーション「SEAFOOD LOVES SAKE.」を継続的に展開してきた。6年目に当たる今年も、小売店での試飲販売や中華レストランでの広東料理とのペアリングイベントなどを企画しており、同イベントは一連のキャンペーンの第1弾として開く。

 香港における日本酒の人気は非常に高い。農林水産省が公表している国・地域別の日本からの輸出金額において2003年~2023年は常にトップ3以内に入るなど、香港人の間でも日本酒文化は年々浸透している。日本酒振興會も、香港人の劉浩文さんが創設した。

 期間中、日本各地の40の酒蔵から約100種類の日本酒を集め、一部商品はプロモーション価格で販売する。金賞受賞銘柄や香港では普段は流通量が少ない希少な銘柄など幅広い地酒をそろえた。

 佐賀の馬場酒造場は、9代目杜氏(とうじ)が大学在学中に地元・有明海で発見し、自身で開発した酵母で醸造した「能古見 ARATA」を紹介。サステナブルな酒造りに取り組む山形の小嶋総本店は、数量限定商品「東光 純米大吟醸 アイガモロボ農法」を用意する。ほかに、台湾出身の杜氏が2021年に立ち上げた島根県の台雲酒造、フランスやイタリアなど世界の日本酒品評会で受賞歴がある鳥取県の福羅酒造などの商品も紹介する。

 会場には、日本酒の造り方や香り。味わいの分類、温度や酒器の違いによる楽しみ方、日本各地の特色などを説明するパネルを設置。「SAKE」の文字の大型モニュメントを設置したフォトスポットも設け、SNSを活用したキャンペーンも行う。期間中は毎日、SSI国際利き酒師の呉鎮天さんによる、日本酒にまつわるさまざまなテーマの講座を無料で開く。

 初日は、JFOODO香港代表の沖和尚さんや日本酒振興會代表の劉さんも来場。沖さんは「日本各地から集めたさまざまな日本酒を、ぜひ楽しんでほしい」とあいさつ。さらに「今回のイベントはJFOODOの現地職員が担当し、日本酒振興會、SOGO、卸売事業者といった香港の関係者の協力があり実現した。このイベントが一助となり、日本酒が香港の皆さまの日常生活に溶け込んでいくことを期待している」とコメントを寄せる。

 開催時間は10時~21時(最終日は18時まで)。今月16日まで。

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