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グレーターベイ航空、徳島・仙台に定期便就航へ 東北に13年ぶり定期便

グレーターベイ航空は9月19日、徳島線を11月16日から、仙台線を12月7日から定期便として運行すると発表した

グレーターベイ航空は9月19日、徳島線を11月16日から、仙台線を12月7日から定期便として運行すると発表した

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 香港第3の航空会社「大湾区航空(Greater Bay Airlines=グレーターベイ航空/GBA)」は9月19日、この夏チャーター便として就航していた徳島線を11月16日から、仙台線を12月7日から、それぞれ定期便として運航すると発表した。いずれも今年の夏に、チャーター便で運航していたが、その実績を反映して定期便に昇格した形となる。

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 2路線の定期便就航の布石としては、香港の訪日大手旅行会社「EGLツアーズ(東瀛遊)」が団体旅行、個人旅行などの航空券、ツアー商品の販売をするため、両空港にチャーター便を就航したことに始まる。

 徳島線については、GBAがチャーター便で7月18日~8月12日の間に6往復のチャーター便を飛ばした。その際、徳島と香港を結ぶ国際定期便の就航に向けた共同宣言に調印。スケジュール調整を行っていた。

 徳島阿波おどり空港の隣、高松空港には、現在、香港エクスプレスが週5便で運航し、11月1日からは2016年の就航以来初のデーリー運航になることが決まっているが、香港から徳島に向かう際は高松を経由する必要がなくなるため、移動時間のロスが大幅に減り徳島観光に寄与する。関西を周遊する香港人が多いことから、小豆島なども経由する徳島イン、関西アウトの行程などもより組みやすくなった。

 徳島ルートのフライトスケジュールは、月曜・水曜・土曜の週3往復で、香港発(HB352便)は、10時50分発-15時20分徳島着。徳島発(HB353便)は16時20分発-20時05分香港着。

 仙台空港への便も7月11日~8月11日、6往復した。これだけ訪日をする香港人が多い中、空白地帯であった東北に震災以来の定期便がようやく戻る。仙台線の歴史は複雑だ。1993年にドラゴン航空(当時)が就航したが、2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)の影響で運休。2007年からはキャセイパシフィック航空によって再開したものの、翌2008年3月に定期便を休止した。2010年12月に定期チャーター便が2年8カ月ぶりに復活したが、チャーター終了直後に東日本大震災が起こり、以来、再開のめどが立っていなかった。

 仙台に向かうには、これまでは成田または羽田空港から東京駅に移動し、そこから新幹線などを利用することが一般的だったため、直行便の就航は徳島以上に時間短縮効果が大きい。

 仙台ルートのフライトスケジュールは、月曜・火曜・金曜・土曜の週4往復で、香港発(HB360便)は、10時05分発-15時20分仙台着。仙台発(HB361便)は16時20分発-20時50分香港着。GBAは現在8機のB737-800型機(189席)を保有しており、両路線とも同型機での運航となる。

 先に発表した鳥取への定期便は、コロナ禍前は香港航空が就航していた路線にGBAが10月27日より新規就航を発表し、日本路線の開設に積極的な姿勢を見せる。

 これによりGBAは、成田国際空港、関西国際空港、鳥取、徳島、仙台の5路線となった。保有機材が増えれば、さらに香港と日本の地方空港を結ぶ路線の増加に期待がかかる。

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