スペイン料理店「Que Pasa Tapas y Vino(ケ・パサ・タパス・イ・ビノ)」(G/F, 98 Tung Lo Wan Road, Tai Hang, Hong Kong TEL 9169 0298 )が10月28日、香港島の閑静な住宅街が広がる大坑にオープンした。飲食グループ「Deadly Rabbits Concepts」がこの秋新たにオープンする2店のうちの1店となる。同グループは、灣仔、●魚涌、灣仔、●馬地、SOHOなど香港島に集中してレストランを展開している。
店名の「Que Pasa」は、スペイン語で「What's up? (最近どう?元気?)」を意味するように、カジュアルな店名を付けた。スペイン産の食材と持続可能なシーフード主体のメニューで、多くのメニューは一から創作しているという。
スペインの街のタパス文化で展開する同店は70席を配し、「自然光と微風を取り込む」空間が特徴。セミオープンキッチンの壁はレンガ造りで、柔らかなモスカラーの壁や少し古びた仕様の床材と組み合わせ、天井のペンダントライトや壁に飾られたスペインをテーマにしたアートのイラストを装飾している。
作りたてのサングリアやカクテルを提供する独立したバーに加え、3つのタンクが回転する天井に取り付けられた生ビールシステムがあり、タップビールも提供する。
イベリコハムのコロッケ、マッシュルームのコロッケ、タラのコロッケなど(各18香港ドル)や、ニンニク、パセリ、塩、オリーブオイルを混ぜ合わせた伝統的なスタイルでマリネした白アンチョビーのオリーブオイル漬け「Boquerones」(4個78香港ドル)、マンチェゴチーズとスペイン産生ハムを挟んだスペイン風サンドイッチ「Ham Bikini」(58香港ドル)のトーストもある。
温かいタパスでは、シェリー酒、パセリ、レモンで煮込んだスペイン産ガーリックシュリンプ「Gambas Al Ajillo」(158香港ドル)、シードルとローリエで煮込んだスモーキーなチョリソーソーセージ「Chistorra Sausage」(78香港ドル)なども用意する。
パエリアは、バレンシア産のボンバ米を使う。ボンバ米は短粒米で、通常の米の数倍スープを吸収するため、パエリアに使った場合、「味わいとしっかりとした粘りが出る」という。ピーマン、タマネギ、ニンニク、ハーブなどの香辛料を混ぜ合わせて調理し、アーティチョークとニンニクのアイオリをトッピングした「 Artichoke Paella」(138香港ドル)、チリの香りとタイムを加えた「Chicken Paella」(148香港ドル)などもラインアップした。
同店は炭火オーブンも備えたため、非常に高い温度でグリルでき、「肉汁を閉じ込めて」焼き上げることができる。24時間かけ炭焼き窯で強火で焼き上げ、ほどよい焦げ目をつけた地元産の黄色い鶏肉を、ニンニク、オレンジジュース、オイル、オレガノ、クミンをブレンドしたピリ辛のモホソースを添えた「Quarter Chicken」(138香港ドル)、ひよこ豆のピューレを添えたカリフラワーの炭焼き「Cauliflower」(98香港ドル)、ガリシア産タコのグリル「Octopus」(168香港ドル)などを炭火焼きで提供する。
デザートには、自家製のクリーミーなバスクチーズケーキ「Spanish Cheesecake」、キャラメリゼしたエスプレッソ・フラン「Espresso Flan」(以上68香港ドル)、温かいチョコレート・ソースをかけたチュロス「Churros」(48香港ドル)も。
ランチメニュー は、2コース(各128香港ドル)で、平日の11時30分~15時に提供。加えて、毎日15時~18時は「ラ・シエスタ・アワー」として、ワインやビール、サングリアなど、ドリンクとタパスセレクションを48香港ドルで提供する。タパスは、イベリコハムやタラのコロッケ、ハムのビキニサンド、チュロスなど、アラカルトメニューから選ぶことができる。
営業時間は11時~23時(金曜・土曜は深夜まで営業)。
●=魚へんに則、●=足へんに包。