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香港で旅行博「HTE」閉幕 来場者20万人超、旅行需要盛り上がり見せる

会場には旅行に関する情報、商品を求めて多くの人が集まった

会場には旅行に関する情報、商品を求めて多くの人が集まった

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 香港の旅行博「香港ホリデー&トラベルエキスポ2024秋(HTE 2024 Autumn)」が9月27日~29日の3日間、香港コンベンション&エキシビションセンターで開催された。主催は展覽集團(Exhibition Group)で、香港旅遊業議会(Travel Industry Council of Hong Kong)と深セン観光協会(Shenzhen Tourist Association)が共催する。来場者は想定より25%多い20万人を超えた。

大手旅行会社から個人旅行手配の小規模旅行会社まで50を超える旅行会社も出展

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 同展示会はB2Cをメインとした新しい旅行博で、今年2月に第1回を開催。香港人の旅行需要に応え、今年に入ってから秋の開催も追加された。従来の旅行博と同様に各エリアの特徴や最新情報の紹介を行うだけでなく、旅行商品やトラベル関連商品を直接販売することで、香港人旅行者とのリアルな交流ができる場になっている。

 2回目となる今回は、クリスマスや年末年始、旧正月などに向けた冬商品を販売。300以上のブースが出展し、マカオ政府観光局、韓国観光公社のほか、訪日商品を扱う旅行会社では、東瀛遊(EGLツアーズ)、永安旅遊(ウィンオントラベル)、美麗華旅遊(ミラマートラベル)などの大手旅行会社のほか、KKdayなどのOTAも含め50社以上の旅行会社が出展した。香港鉄路(MTR)やシンガポール航空、フィジー航空、日本航空なども出展。Mastercard 、DBS銀行などもブースを構えた。

 日本の自治体では、青森県、鳥取県、岡山県、佐賀県が出展。10月・11月の秋の食や紅葉についての質問も多く、直近の旅行計画の準備をしている香港人の姿も見られた。紅葉の中でも色や種類ついての疑問や、どのエリアであれば10月でも見られるか、11月の上旬と下旬ではどのように見どころが変わるかなどの質問も飛び交った。航空券とホテルを1泊程度押さえている状態で会場での情報収集をする来場者も多かった。宿泊施設については、駅からのアクセスやシャトルバスの有無などが気になる個人旅行者も多い。

 鳥取県と岡山県は共同でセミナーも開催。既に初便は完売したが、米子への定期便の再開に合わせ、秋冬の見どころ、食、体験を紹介した。宿泊施設の情報など香港人が具体的に検討できる情報も提供し、クイズなどでは実際に配布したドライブマップなどで答えを導かせるなど、工夫を凝らしてアピールした。

 出展する旅行会社は、いずれのブースも現地での200香港ドル~500香港ドル程度の旅行商品の割引価格を提供したり、200香港ドル程度でアップグレードできることが多く、マカオや中国本土など近距離のものの商品も扱う。

 展覽集團による直近のアンケート調査でも、回答者の約3割が「年に4回以上旅行をする」と答えるように、香港人の海外旅行に対する需要は非常に高く、最近では、バチカン、ブータン、中東、グリーンランドなど、定番ではない旅行先を求める人も増えてきているという。展示会で情報収集をして、次の海外旅行の目的地を決めたいと考えている人も多い。

 このような香港人のニーズに応えるため、20以上のトラベルシェアリングセッションを企画し、茶文化やヘルスツーリズム、ミステリアスな田舎ツアー、多くの関心を集めた氷と炎のフュージョンクルーズなど、さまざまな「テーマ体験」に関する旅行情報を用意した。近年注目のツアーである「人気のアフリカ動物大移動ツアー」については来年の団体商品に申し込む人の姿も。乗客が飛行機に乗るまで目的地や体験内容が分からない「ブラインドボックスツアー」などを勧めたり、オークションで旅行代金を決めるブースもあったりするなど、好奇心旺盛な旅行者に応える企画もあった。

 旅行情報に加え、大湾区エリアからの来場者も意識し、香港を紹介する沙頭角ブースなど、香港の地元旅行のオプションや割引も。香港のアトラクションや一般向けの高速鉄道とリンクしたもの、エアポートエクスプレスの会場限定オファーのほか、地元のリゾートホテルの食事や予約の割引なども提供した。

 次回開催は2月20日~23日の4日間で、会場も別フロアに代え、規模を倍にして開催することが決定している。

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