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香港の大衆食堂「七喜粥麺小廚」閉店へ 花墟の再開発に伴い33年の歴史に幕

閉店が決まった「七喜粥麺小廚」

閉店が決まった「七喜粥麺小廚」

 香港・太子(Prince Edward)地区、花墟(フラワーマーケット)にほど近いの花園街に店を構える老舗大衆食堂「七喜粥麺小廚(Cheering Noodle & Congee)」(G/F, 224 Fa Yuen Street, Prince Edward)が8月31日、約33年の歴史に幕を下ろす。SNS上のグルメコミュニティーや地元メディアで閉店の告知が拡散され、長年通い詰めた地元住民やグルメファンの間で惜しむ声が広がっている。

同店の名物、シジミの塩辛をつけて味わう魚のすり身団子

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 同店は1990年代に同所で開業し、繁華街から少し離れた場所に店を構える。日本のガイドブックにも度々掲載され、多くの日本人観光客も訪れた。店内の一番奥には大きく書かれた額縁が掲げてある。こぢんまりとした店内には対面シートと丸テーブルが並べられ、手書きのメニュー札、長年貼られていたメニューポスター、ドリンク広告などが壁に貼られている。

 看板メニューは、外がサクサクでシジミの塩辛をつけて味わう魚のすり身団子「蜆介炸●魚球」(56香港ドル)、臭みのない鶏の腸をのせたあえ麺「新鮮鶏腸撈麺」 (54香港ドル)、強火で炊き上げる車エビのおかゆ「翡翠蝦球粥」(76香港ドル)など。「粥(かゆ)麺」と冠しながらも、雲呑(ワンタン)麺やチャーハン、蒸し魚、炒め物、土鍋料理、おつまみなども幅広く提供してきた。近年営業時間を短縮する店が増える中、深夜まで営業していることで、夕食だけではなく、夜食の場としても親しまれてきた。

 今回の閉店は、政府の市區重建局(Urban Renewal Authority)が進める再開発計画「洗衣街/花墟道発展計画」に伴う対象エリアの建物買収によるもの。同店のみならず、周辺エリアの店も閉店や退去を余儀なくされている。花墟近隣エリアの老朽化に伴い、6つのエリア、総面積約2万9000平方メートルの範囲が対象となる大規模な都市再生プロジェクト。そのうち最も広いエリアには、旺角スタジアムに隣接する界限街遊楽場も含まれる。2024年から展開し、交通渋滞の緩和や歩行者空間の拡充を図り、2036年までに完了する予定。2023年の「施政報告」に合わせ、8200平方メートル以上の水路公園や総延べ面積約10万平方メートルの複合ビル、そのうちの7.5万平方メートルの住宅を整備する。

 店頭に貼り出された告知では、33年間にわたり店を支えてきた顧客への深い感謝とともに閉店を宣言する。かつては香港各地に店舗を展開していた同ブランドだが、太子店が閉店することで、残る店舗は土瓜湾(To Kwa Wan)と新蒲崗(San Po Kong)の2店舗のみとなる。閉店を惜しむ声が相次いでおり、地元の常連客のみならず、海外からの観光客やマカオからわざわざ訪れる客が絶えないという。

 営業時間は11時30分~24時30分。8月31日まで。

 ●=魚へんに土に儿に夂 。

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