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香港の青龍大橋、観光資源化を視野に設計開始へ 2033年前開通目指す

青龍大橋の完成予想図

青龍大橋の完成予想図

 香港政府が6月30日、大嶼山(Lautau Island)と深井(Sham Tsung)西側にある青龍頭(Tsing Lung Tau)地区を結ぶ新しいつり橋「青龍大橋(Tsing Lung Bridge)」の建設を計画していることを発表した。これは通常の橋だけではなく、橋の道路、橋の下部などを開放し、展望デッキの設置を視野に入れるなど、新しい観光スポットにもなるインフラとして建設を推進させたい考えだ。

橋をかける予定の場所。2033年前完成をめざす

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 同プロジェクトは、北部都会区(Northern Metropolis)の開発に伴い、南北を移動する交通需要が増えることを予想し、それに対応するために実施するもので、全長12キロの高速道路となる11号幹線(Route 11)建設を計画する。この橋が完成すれば、屯門公路(Tuen Mun Road)と汀九橋(Ting Kau Bridge)の交通量緩和につながることも狙う。11号幹線の完成により、屯門公路線で最大で25分の時間短縮効果があると見られている。

 11号幹線の南端は、大嶼山を中心に道路がある8号幹線(Route 8)で、北端は9号幹線(Route 9)沿いにある藍地(Lam Tei)付近を通るルートとなっている。「青龍大橋」は、11号幹線の一部を形成し、大嶼山北東部から東湾(Tung Wan)をまたぎ青龍頭の西部に架かる全長1.3キロのつり橋になる予定。

 東湾は、大型船が多く航行することから、海面から橋の一番下の部分までは最低でも高さ57メートル分の空間を確保する。つり橋は、ケーブルを結ぶ主塔は同じ高さになることが多いが、橋周辺は、離着陸態勢に入った飛行機のルートが近いため、北側の主塔は高さ230メートル、南側は175メートルと高さが異なる。香港初の双方向四車線大橋となる青龍大橋は塔身に「H」字形を」軸に、「K」字形の横架はKongを表す。建設技術的には難度が上がるが、逆に個性的な外観を持つつり橋を目指し、主塔にはHong Kongの「H」と「K」のデザインを施すことで、香港の橋であることを強調し、将来的に観光映えスポットにしていくアイデアもある。

 香港には1997年の完成当時、道路と鉄道を併用するつり橋として世界最長を誇っていた「青馬大橋(Tsing Ma Bridge)」や2018年に供用を開始した香港とマカオ、珠海を結ぶ港珠澳大橋(HZMB)など、既にシンボル的な橋がいくつかある。香港政府としては、青龍大橋を「大橋概念(Bridge Tourism)」として、新しい香港のランドマーク的な観光地の一つにしたいと考えている。日本で言えば、東京のレインボーブリッジや岡山県と香川県を結ぶ瀬戸大橋のような存在で、香港路政署主要工事管理部の総主任技師の鍾志仁さんは「海外事例としてシドニー港湾大橋の「BridgeClimb」や、中国貴州花江峡谷大橋の観光設計を挙げ、香港でも同様の成功例を目指す」という。

 青龍大橋自体は高速道路ではあるものの、橋の道路や橋の下部などを開放し、人が歩いたり自転車などで走行できたりすることも視野に入れるほか、いずれかの場所を展望デッキに設けることで、SNS映えする撮影スポットになり、人気の観光地になることを期待している。

 路政署(Highways Department)は、橋の設計・建設に関してイギリスに拠点を置くArup-Mott MacDonald共同体とコンサルティング契約し、今後、橋の詳細を詰めていく。2027年には、立法会から承認を受け、「遅くとも2033年までには完成させたい」としている。

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