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香港で「ちいかわ」旋風 映画公開に合わせ街全体で大型コラボ

商業施設の朗豪坊特別展示「CHIIKAWA'S ADVENTURE 人魚島探秘之旅」  ©nagano

商業施設の朗豪坊特別展示「CHIIKAWA'S ADVENTURE 人魚島探秘之旅」  ©nagano

 アニメ「ちいかわ」の初となる劇場版「映画ちいかわ 人魚の島のひみつ」が8月6日から、香港の映画館で上映される。香港では、公開に合わせ、大型イベントから、交通インフラ、ブランド・アパレル・飲食店などでの大規模コラボキャンペーン、ファンによる自主イベントに至るまで、街全体を巻き込んだ施策が展開されている。 「ちいかわ旋風」が巻き起こす「ちいかわ経済」も、香港独自の祭りへ発展した。

天星小輪の屋上部に特大ディスプレイ

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 「ちいかわ」は、イラストレーターのナガノさんが2020年にSNSで連載を始めた漫画作品。日本を代表する人気キャラクターへと急速に成長し、現在は世界中で人気を集めている。日本で7月24日に公開された「映画ちいかわ 人魚の島のひみつ」は、初日興行収入が9.9億円、3日間で興行収入22.4億円を突破した。香港でも大型展示の展開を皮切りに、ポップアップストアや飲食店・アパレルとの連携が続く。

 商業施設の大型イベントとしては、旺角の朗豪坊(Langham Place)で7月10日に特別展示「CHIIKAWA'S ADVENTURE 人魚島探秘之旅」が始まった。映画の世界観をテーマとした同展では、フラダンス衣装をまとったキャラクターや、12階に設置された等身大の「セイレーン」像など、作品場面を再現したフォトスポットが登場。併設の特設ショップ「人魚島土産屋」では、日本と同時発売となる劇場版限定グッズを含む300点以上の商品を取り扱う。

 昨年に引き続き、尖沙咀(チムサーチョイ)のK11 MUSEAで開催される大型特別展「CHIIKAWA ARTIVERSE」では、ナガノさんが描き下ろした「CHIIKAWA-Go-Round(CHIIKAWA 迴旋木馬)」をテーマに屋外メリーゴーラウンドや巨大インフレータブルを展示する。

 大型ポップカルチャーイベント「香港動漫電玩節(ACGHK 2026)」でも、劇場版テーマの特設ブースが出展し、限定福袋の販売や先行展示を行った。

 アパレル・ライフスタイル分野でも、香港の若者文化と親和性の高い取り組みが相次ぐ。「UNIQLO」は、日本国内と同じ、香港全域の店で映画連動コレクションを展開。香港発のアパレルブランド「GIORDANO」も夏向けのコラボアパレルを新たに投入した。「マツモトキヨシ」でも、購入特典としてキャラクターのミニポーチを配布する。

 飲食分野でのコラボレーションも大きなにぎわいを見せる。マクドナルドでは、大型展示に合わせたキャンペーンを開始し、九龍灣のテルフォードプラザ(Telford Plaza)および銅鑼湾の怡和街(Yee Wo Street)の2店舗を限定コンセプト店として展開。店内には限定お守り一面の壁や星空モチーフのフォトスポット、イラストパネルを配置した。併せて、キャラクターイラスト入りの限定パッケージや、全8種で展開する香港限定「開運お守り」の進呈施策を行ったがすぐに完売した。第1弾のちいかわ、うさぎ、ラッコ、古本屋の4キャラクターが描かれたお守りは、公式アプリのクーポン利用者を対象にランダムで配布する。初日11時の開始直後からアクセスが集中し、30分で注文受け付けが一時停止、2時間以内に特典配布を終了する店が相次いだ。

 交通機関との連携も多角化。屯門・元朗エリアを中心に運行する軽鉄(ライトレール)では、「CHIIKAWA ARTIVERSE」のラッピング列車を運行し、車内に立体モチーフ付き手すりを設けた特別仕様車を投入。香港島エリアでは、2階建ての香港トラム(路面電車)に全面ラッピングを施し香港島を駆け抜ける。

 海上交通「天星小輪(スターフェリー)」とのコラボも実現し、作中のフラダンス衣装に扮(ふん)したメインキャラクターが船体・船内に登場し、屋上部の特大ディスプレーや船内のテーマフラッグ装飾によって「人魚島」へ向かう航行体験を演出。尖沙咀乗り場では、灣仔行き方向の階段に島二郎やセイレーン、ヒトハ、フタバといった劇場版の新キャラクターを含む全14種の限定ポスターを掲出した。尖沙咀の灣仔・中環行き上層、中環、灣仔の各乗り場上層に、キャラクター別のスタンプ台を設置し、記念ポストカードを完成させるスタンプラリーを実施。尖沙咀天星碼頭のハーバーツアーチケット売り場では、箔(はく)押し加工を施した限定映画前売り券、大人用片道乗船券、テーママグネットをセットにした特別前売り券セットも数量限定で販売する。

 香港で普及している交通系ICカード「八達通(オクトパス)」との連動では、「CHIIKAWA ARTIVERSE」と連携した特別版カードを用意した。ホログラム加工に加え、カードリーダーへのタッチ時にLEDが発光する仕様。500セット限定のシリアルナンバー入り限定セットやスマートフォン用着せ替えテーマの提供、セブン-イレブンでの八達通決済時に限定効果音が鳴るという。

 若者を中心に人気の高いプリントシール機ブランド「SNAPIO」との公式ライセンスコラボもあり、ちいかわ・ハチワレ・うさぎたちをあしらった全5種類の限定4コマフォトフレームが登場した。旺角のT.O.P店と屯門市広場店のコンセプトショップ限定で楽しめるハイアングル撮影フレームなど、体験型コンテンツとして若年層が利用している。

 こうした商業施策に加え、現地ファンコミュニティーよる自主的な動きも活発化している。InstagramやThreadsなどのSNSを通じて有志が呼びかけ、映画館を貸し切る応援上映会が各地で企画された。こうした動きに応える形で、版権元からも貸切鑑賞者向けの限定特典を配布するなどして盛り上げている。

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