最新のデジタル技術と現代アートを融合させた没入型展示「The Reveries of Ancient Egypt(古代エジプトの幻想)」が現在、Cyberport Arcade(L4, shop 404, 100, Cyberport Rd, Telegraph Bay, Hong Kong Island)で開催されている。主催と企画は「Artech Venture-Appreciator.io」で限られたスペース内にエジプトの映像と世界観を用意した。
同展は、最新のアートテックを駆使して、5000年以上にわたる古代エジプトの歴史や神話などの内容を、プロジェクションマッピングや映像、音楽、立体などを通じて多角的に体感できる体験型の展示。来場者自身が、その雄大な歴史やストーリーを全身で追体験することを目的とする。参加クリエーターも国際色豊かで、オランダのデジタルアーティストであるヤン・パウル・デュベルマン(Yan Paul Dubbelman)さん、韓国の映像・音響プロデューサーのジン・キム(Jin Kim)さん、香港とカナダを拠点に活動するアーティストのアンソニー・タン(Anthony Tang)さんといった香港以外のエリアのクリエーターも名を連ねる。
メインとなるのは、光と影、音響が一体となった約10分間の没入型体験。全天球プロジェクションによって壁やスクリーンの境界を取り払い、神殿やナイル川といった風景を空間全体に拡張、迫力ある音楽が加わり、来場者を古代の物語へと引き込む。床面の映像は来場者の足取りに合わせて変化するインタラクティブな設計となっており、歩く度に世界が変わる没入感をもたらす。主催者は「ただ歴史を見るのではなく、歴史の中に自ら入ってほしい」と呼びかける。
デジタル映像に加え、会場には迫力ある立体的な展示物も設置している。ひときわ目を引く高さ3.6メートルの猫の女神「バステト」の彫刻は、古代の人々の神に対する想像力を「圧倒的な」スケールで表現する。アーティストのアンソニー・タン(Anthony Tang)さんが手がけたキャラクター「湯圓熊猫」も登場し、古代文明と現代キャラクターが交差する面白さを演出している。「文化は必ずしも堅苦しいものである必要はない」として、古代エジプトの衣装部屋など、直接触れて遊べる装置も設けた。
「文化は必ずしも厳粛である必要はなく、歴史はもっと遊び心があってもいい」というコンセプトの下、会場内には来場者が実際に触れて遊べる文化体験装置も設ける。特に子どもたちに歴史を楽しんでもらいたいという考えもあり、古代エジプトの衣装部屋に入ってみたり、神秘的な川船に乗り込んだりすることができ、自由に写真撮影を行いながら展示を探索することができるようにした。
主催者は現代社会を生きる都市の人々に向け、「10分間だけスマートフォンを置き、ナイル川の音を聞き、日常から離れるひとときを過ごしてほしい」と来場を呼びかける。
開館時間は12時~18時。月曜休館。入場無料。予約不要。10月30日まで。