食べる

香港空港に潮州料理「滿樂潮汕」2号店 潮州の味をアレンジ

潮州料理をより広く大衆に普及させることを目指す「滿樂潮汕」

潮州料理をより広く大衆に普及させることを目指す「滿樂潮汕」

 香港で60年以上の歴史を持つ潮州菜の老舗「百樂潮州」傘下のカジュアルブランド「滿樂潮汕(Moon Lok Chao Shan)」の2号店が9月23日、香港国際空港の出境エリア(Unit 6Z514, Level 6, Terminal 1, Hong Kong International Airport (Near Gate 28, Departures Level)にオープンした。中環の1号店に続き、旅行客に向けて伝統の潮州料理を親しみやすいスタイルで提供する。

滷水でじっくり煮込んだ豚バラ

[広告]

 潮州料理は広東料理の一種で、潮州市を中心とした地域の郷土料理。車で1時間ほど離れている汕頭市に隣接しているため、併せて「潮汕料理」と総称されることも多い。潮州は海に面しており、食材が豊かなため、海産物などを用いた料理が多く、強い香辛料を多用せず、素材本来の味と鮮度を重視する。独自の味付けもあり、最も特徴的なものが「滷水」と呼ばれる煮込み料理で、香辛料やしょうゆ、酒などで作ったソースに食材を煮込むことで、素材の本来の味を引き立たせる。長年継ぎ足すことでより濃厚な味わいになるという。

 1940、50年代に多くの潮州人が香港へ移住し、その文化も香港に定着させた。香港の無形文化遺産として知られるお盆のイベント「盂蘭勝會」もその一つ。統計によると、香港では100万人の潮州にルーツをもつ人が暮らしており、県人会ならぬ「市人会」や商会などの規模を誇る組織が活動も活発。多くの潮州人は九龍城エリアに定住したため、九龍城も「小潮州」と呼ばれており、多くの潮州料理店が軒を連ねている。

 今回の「滿樂潮汕」のメインブランド「百樂潮州」は1967年に貝世雄さんが香港で創業した。潮州料理以外にもソース、土産、茶葉などの販売もしている。潮州料理をより広く大衆に普及させることを目指し、姉妹ブランド「滿樂潮汕」立ち上げた。

 親会社の進●管理(Buick Management)は2027年で創業60周年の節目を迎える。現在は3代目経営陣の下、伝統的な潮州食文化を現代的なファストカジュアル形式に再構築し、空港でも世界に向けてその魅力を発信する。1号店は中環のBaseHallにあり、オフィスワーカーからも支持を集めているが、空港の出境エリアの28番ゲート付近に2号店を構えた。空港内にありながら、手頃な価格帯に設定したという。

 同店の味の決め手は、グループの象徴でもある60年以上継ぎ足して煮込まれる「陳年滷水」。ガチョウ肉(98香港ドル)、豚バラ、豚足、スルメイカ、手羽先(以上78香港ドル)、豆腐と卵(68香港ドル)などの定番具材をじっくり煮込んだメニューに加え、新開発の「麻辣滷水」と「特辣麻辣滷水」も提供する。主食はライス、あえ麺、カリフラワーライスなどから選べる。

 メイン料理は定番の「六十年代●油王撈麺」(68香港ドル)、滷水で煮込んだアワビを組み合わせた「滷水鮑魚撈麺」(98香港ドル)と肉そぼろをあえた「炸醤肉絲撈麺」(78香港ドル)を用意。そのほか、サテーか麻辣が選べる「潮州大魚蛋」(4個、28香港ドル)や、濃厚な味わいの「炸魚豆腐」(6つ、38香港ドル)、コショウを利かせた「胡椒燉蘿蔔角」(38香港ドル)、沙茶醤を塗って揚げた「沙茶炸大鶏髀」(48香港ドル)など、手軽に楽しめるスナックメニューも提供する。空港限定のかき氷「紅豆涼粉雪花冰」「芋頭緑豆雪花冰」(各68香港ドル)も用意した。

 ドリンクは、潮州文化を取り入れた独自開発の缶飲料が提供され、伝統の漬物の風味が引き立つ「潮州鹹菜梳打」、高級鉄観音を使用したシュガーフリーの「氣泡工夫茶」(以上38香港ドル)などのユニークなメニューをそろえた。ほかに、龍井茶をベースにした「手搖龍井檸檬茶」、サンザシの酸味が効いた「自家山●梳打」、潮州のかんきつを使う「自家油柑欖梳打」(以上33香港ドル)も並べる。

 営業時間は=6時〜24時。

   進●=水へんに豐、●油=豆へんに支、山●=木へんに査。