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香港科学館で港仏が企画展 科学から双方の食文化に迫る

「フランス科学フェスティバル2026」のメイン展示となる企画展「Food (R)Evolutions」

「フランス科学フェスティバル2026」のメイン展示となる企画展「Food (R)Evolutions」

 香港で香港とフランスの食文化を科学の観点から考察する企画展「Food (R)Evolutions(創味盤中餐)」が10月1日、尖沙咀・香港科学館(2 Science Museum Road, Tsimshatsui East, Kowloon, Hong Kong)の地下展示ホールで開幕した。在香港・マカオ・フランス総領事館と香港科学館が共同で開催する毎年恒例の科学イベント「フランス科学フェスティバル2026(French Science Festival 2026)」のメイン展示として、文化、科学とクリエーティブに関する調理科学の世界を表現する。

香港のローカルグルメと香港無形文化遺産の技術を取り扱う

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 「フランス科学フェスティバル」は、フランス高等教育研究部が1991年に創設した、フランスの科学と科学文化のイベント。2026年はミシュランガイドが星による評価を開始して100年目、フランスの政治家・美食家による現代美食学の古典として知られる著作「美味礼賛(The Physiology of Taste)」が出版から200周年を迎える。それに合わせ、今年は「おいしい科学 (Saveurs Savantes)」を共通テーマに設定した。香港では香港科学館との共同開催とし、フランスと香港の間の科学研究の成果を発表する。2021年に香港で初開催し、今年で6回目となる。

 同展はフランス中東部のディジョンに位置する「Cite Internationale de la Gastronomie et du Vin de Dijon(国際ガストロノミー&ワインセンター)」が制作を手がけ、料理と科学の関係性を探る体験型展覧会に仕上げた。食材とプロセスの研究者・科学者を取り上げ、美食文化の歴史やイノベーションまでを多角的に紹介する。

 来場者は五感を通じたインタラクティブな展示コンテンツを通じ、調理プロセスでの化学的反応や、未来の食卓に向けたテクノロジーの役割を学ぶことができる。日々の食の原理やプロセスの解説に加え、分子ガストロノミー(分子調理学)などの調理科学をはじめとした栄養、健康、環境の持続可能性、高齢者の食事、代替食、宇宙食などの課題を掘り下げる。

 香港独自の食文化にも注目し、パイナップルパン、エッグタルト、香港式ミルクティーなどの香港のローカルグルメと香港無形文化遺産の技術を取り扱う。フランスの科学理念を通して、両地間の科学技術の知見から香りと風味の原理を探究。今回は香港嶺南大学の賽馬会楽齢科技体験館による高齢者介護食の研究成果と、香港理工大学のホテル・観光管理学院 による分子調理設備を展示する。

 会期中、展覧会に連動した多彩な関連プログラムも実施した。10月3日には、分子ガストロノミーの先駆者として知られるフランスの物理化学者エルヴェ・ティス(Herve This)教授、イベントアンバサダーを務める香港のミシュランシェフであるアルヴィン・リョン氏を招いた講演会「Gastronomy: First and Foremost a Science?」を開催。10月9日にはドキュメンタリー映画「Cuisine and Science: A Journey Through the World of the Senses」の上映会を行い、食と科学、感性や文化の継承に関する視点を提供する。

 開館時間は10時~19時(土曜・日曜・祝日は21時まで)。木曜休館。示エリアへの入場は無料。10月28日まで。