香港の伝統薬用オイルブランド「和興白花油(Hoe Hin Pak Fah Yeow)」が10月1日、MTR香港駅の改札外エリアに「和興白花油100周年 Pop-Up 店」(Shop HOK 21B, L1/F, Non-paid Concourse, MTR Hong Kong Station)をオープンした。半世紀以上にわたり香港の家庭で愛されてきた老舗ブランドの歴史を、現代的なクリエーティビティーとともに体感できる限定店となっている。
「和興白花油」とは、1927年に創業者である顔玉瑩さんがマレーシアのペナンで薬用オイルを開発したことことに始まる。最初は家族や親友の間で使っていたが、1935年に顏劉崑珠女士がシンガポールで商標登録した。初期は白いスイセンの香りに似たオイルを塗ることで、頭痛やめまい、虫刺され、筋肉痛に効く万能薬として人気を博したことで、「萬應白花油」と名付けられた。
1950年代に本拠地を香港へと移し、製造工場を設立した後、「和興白花油」へ改名。有名人を起用した広告展開や、香港の大型物産展「工展會」への積極的な出展を通じて、「和興白花油」の名前があっという間に香港で広まった。1970年代に業務はすでに米国まで広がり、1991年に香港証券取引所メインボードに239の番号で上場を果たす。現在も香港市民の生活に深く浸透し、家庭の常備薬として知られている。
同店はブランド創立100周年を迎えるに当たり、MTRのコラボレーション企画「香港故事 2.0(Hong Kong Stories 2.0)」の一環として展開。改札外エリアに位置し、約半年にわたって開設する。内装は白花油を象徴するクラシックな深緑と白を基調に、レトロな雰囲気を醸し出すネオンサインをあしらったデザインに仕上げた。
店内では、各種類の白花油を取りそろえる。青と白のパッケージの伝統的な定番に加え、柔らかい「和興白花膏」や筋肉痛専用の「和興活絡油」、マスコットキャラクターとメインボード番号で命名された「福仔239」も並ぶ。さらに、近年新たに商品開発した、持ち運べるペンタイプやエッセンシャルオイルも紹介する。そのほか、100周年記念のマグカップ、腕時計、抱き枕、キーホルダーやストラップなど、さまざまなオリジナルグッズを並べた。
今回のポップアップストアは香港発のクリエーティブブランド3社とのコラボレーションも展開している。ストリートウエアブランド「GROCERY」は、白花油のデザインを取り入れたTシャツやデニムジャケットなどのアパレルコレクションを制作した。「TEAM GREEN」とはベッドライトやアクリルスタンドなどのインテリア雑貨を販売。「Pretty Useless Club」によるDIYワークショップゾーンでは購入客がオリジナルのストレス解消キーホルダーが作れるワークショップも用意する。
営業時間は12時~20時。