日本のラグジュアリーに特化したユーズドセレクトショップ「RAGTAG」の香港1号店が7月31日、香港・銅鑼湾の商業施設「ハイサンプレイス(希慎廣場)」(Shop 301 & 327, 3/F, Hysan Place, 500 Hennessy Road, Causeway Bay, Hong Kong)にオープンした。
RAGTAGは1985年、原宿・竹下通りで創業。ブランド服の2次流通がまだ確立していなかった当時、創業者の高橋直樹さんがデザイナーズブランドの価値に着目し、「何も新品である必要はない」という考えから同ブランドを始めたという。「中古品を新品・中古の区別なく、手の届きやすい価格でブランドファッションを提供すること」を目指し、現在は期間限定店舗を含め、日本全国に24店舗を有している。
近年はアジア地域への進出を積極化している同店は、創業40周年を迎えた昨年にタイと台湾への進出に続き、今回の香港進出を決めた。長年培ってきた確かな目利きとリユース事業のノウハウを武器に、アジア圏における循環型ファッションの地位を確立する。デザイナーズブランド、ビンテージの中古販売にとどまらず、買い取りサービスも提供することで、循環型ファッションの定着を目指す。ブランドは、ISSEY MIYAKE、NEEDLES、Hermes、Louis Vuitton、Celine、Diorなどスーパーブランドの服や靴、かばんを扱う。
親会社である大手アパレル「ワールドグループ」の香港現地法人「ワールドファッション香港(World Fashion (Hong Kong) Co., Ltd.)」と連携し、現地需要に合わせたブランド古着の買い取り・販売を行い、香港における高価格帯の中古ラグジュアリー・デザイナーズ市場を開拓する。
バイヤーは、カジュアル・モード・ラグジュアリーなど11のファッションカテゴリーにおける社内試験に合格した、専門知識豊富なスタッフで構成している。全ての商品が「最良の状態」で店頭に並ぶよう、バイヤーによる状態や素材の確認の後、真贋(しんがん)鑑定を経て、脱臭、洗浄、修復などのクリーニングや修復を行う。香港店舗でもビンテージ品やデザイナーズアイテムの販売に加え、買い取りサービスも模索していく。現段階では第4四半期から買取サービスを始める予定だが、同じ基準で買い取り、着用感のあるもの、傷・汚れのある商品も買い取り対象となる。
買い取ったアイテムは一度日本の専用倉庫へ送り、毎日平均2000~3000点の入荷品に対して真贋確認を行う。専門のリペアチームによる色などの細やかなメンテナンスを行い、脱臭・クリーニング・修理を施す。例えば、衣類の脱臭には1回当たり10着以下に制限してオゾン脱臭機で約1時間かけ、靴のクリーニングでは1足当たり15分以上かけて手作業で仕上げるなど、1人当たり1日で約60足の靴をメンテナンスするという。復元作業を経た修復品は再度店頭に並べる。
平野大輔社長は「香港は世界的に活躍しているラグジュアリー市場として、循環型経済への意識も高まっている中、日本の鑑定基準と修復技術を通じて、ブランド品の本当の価値を再発見し、次流通の選択肢として市場に貢献していきたい」と話す。
営業時間=10時~21時。