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香港・九龍灣に「Wa!Craft」 日本工芸品を販売、ワークショップも

日本の伝統工芸品を紹介・販売するスタジオ「Wa!Craft(ワクラフト)」

日本の伝統工芸品を紹介・販売するスタジオ「Wa!Craft(ワクラフト)」

 日本の伝統工芸品を紹介・販売する「Wa!Craft(ワクラフト)」(601B, Kowloon Bay Industrial Centre, 15 Wang Hoi Rd, Kowloon Bay)が7月1日、九龍灣にオープンした。経営はLumi Creationで、同社初の常設拠点となる。店内では、日本各地の工芸品を販売するほか、文化や技術を体験できるワークショップなどを行う。

オーナーの故郷、淡路島の工芸品も並ぶ

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 Lumi Creationを経営するのは、日本人の安田敏弥さんと香港人のTheresa(テレサ)さん夫婦。淡路島出身の安田さんは、日本の食品メーカーで10年以上にわたり海外事業に携わってきた。2024年の能登半島地震で、輪島塗の産地として知られる輪島市が受けた大きな被害を知ったことを機に日本の伝統工芸に改めて目を向け、海外経験を生かして日本の工芸やその背景を伝え、作り手を支援する活動を始めた。

 2024年末には、地元・淡路島の商品を中心に日本の工芸・クラフト商品を香港向けに販売するECサイト「Kagura」を開設。その後、香港でのつながりをきっかけにイベントへと活動を広げ、2025年末には中環のPMQで「Wa!CraftLink」を開催。約20ブースが出展し、日本から職人を招いたワークショップや淡路島の伝統芸能「人形浄瑠璃」の上演なども行った。このほか、ポップアップやそごうでの商品販売なども展開してきた。

 「Wa!Craft」の「Wa」には、人や文化をつなぐ「輪」の意味を込める。イベントを重ねる中で、工芸品の歴史や技術、作り手の思いまで伝えるには、期間限定の催事だけでは限界があると感じたという。「客とより深くコミュニケーションを取り、一つ一つの商品のストーリーを丁寧に伝えたい」と、常設拠点を設けることを決めた。

 店内では、安田さん夫婦が輪島をはじめ日本各地を訪ね、職人や作り手との交流を通じて選んだ約600アイテムを扱う。輪島塗や薩摩切子などの伝統工芸品をはじめ、伝統技術に現代的なデザインや発想を取り入れた商品もそろえる。富山県高岡市の鋳物メーカー「能作」のスズ製品、淡路島の香文化を現代的に表現した「SOZO」のお香、淡路瓦の技術を生かす「ギャラリー土坐」のコースター、越前和紙などを展開。水引をピアスやキーホルダーに仕立てた自社ブランド「Kagura」の商品や、香港のアーティストによる作品も並べる。

 常設拠点では、工芸を実際に体験するワークショップにも力を入れる。水引のワークショップでは、淡路結びや梅結びなどの基本技法を学び、ピアスやキーホルダーなどの小物を制作。作品作りだけでなく、水引の文化や背景についても伝える。今後は、「能作」のスズ製花器を使った草月流の生け花や、天然の竹に日本の伝統文様を施して竹灯籠を作るワークショップなども予定する。

 現在は、日本の伝統工芸やアートに関心を持つ40~50代の香港人を中心に、これまでのイベントで「Wa!Craft」を知った客も訪れるという。「ここで工芸や文化を知り、最終的には日本を訪れて現地でより深く体験してもらうことにつなげたい」と安田さん。テレサさんは「日本の伝統工芸をたどると、古くは中国の文化とつながりを持つものもあることが分かり面白い。そうした背景も香港の人たちに知ってもらえれば」と話す。

 営業時間は12時~19時。月曜・火曜定休。

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