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香港の飲食店で犬の同伴入店が解禁へ ペットフレンドリー目指す

犬の同伴を解禁したレストラン

犬の同伴を解禁したレストラン

 香港で数十年間にわたり禁止されていた飲食店屋内への犬の同伴が7月9日、追加ライセンス制度の導入により正式に解禁された。

認可店舗は、店頭にポスターを掲示して告知

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 香港では、数十年間にわたり飲食店などの室内に犬を同伴することが法律で一律に禁止されてきた。従来の条例では、盲導犬や警察犬などの働く犬を除き、一般のペットを連れて入ることは認められておらず、違反した場合は飲食店側に厳しい罰則が科される仕組みになっていた。しかし、ペットを家族の一員として迎える家庭の増加やペット経済の拡大という時代の変化に合わせ、2025年の施政報告で初めてペットフレンドリーな環境づくりの一環として合法化の方針が打ち出されていた。

 同条例は2026年3月に立法会へ改正案が提出され、審議を経て可決。新しい食物業修訂規例が5月8日に施行された後、自発的に申請した2205軒のうち、有効とされた1615軒から抽選で1000軒の申請を受理した。そのうち必要な手続きを完了した飲食店リストが、6月26日に食物環境衛生署から発表されていた。

 新制度のルールでは、「犬の入店許可」という追加ライセンスを得ることで、初めて犬の室内同伴が可能となる。ただし、通路の確保や安全性の観点から、店舗面積が20平方メートル以上の店に限定した。さらに、衛生と安全を維持するために厳格な規律も設け、店内では成人による1.5メートル以下のリードでの制御が義務付けられているほか、犬を座席のテーブルの上に上げることや、人間用の食器を使い回すことを固く禁止する。加えて、店側が店内で調理した独自の犬用フードを提供することも認めておらず、市販の包装されたペットフードか飼い主の持ち込みの食事のみが許可される。

 この新制度では、いくつかの明確な禁止事項が設けられた。火鍋、焼肉、鉄板焼きといった、テーブルで直接加熱や高温調理を行うレストランは、犬がやけどを負うリスクや興奮する危険性が高いため、一切申請が認められない。犬種に関しても、危険犬種に分類されるピットブルテリア・土佐犬・ドゴアルヘンティーノ・フィラブラジレイロや、過去に人を傷つけた記録がある既知の危険とされる犬種は入店が禁止される。

 対象の店は香港全土にバランスよく分布しており、レストランやカフェ、バーだけでなく、中華料理を中心とした大型飲食店「酒楼」も多く含まれている。注目すべきは個人経営の店だけでなく、「大家楽」「一粥麺」といったローカルファストフードチェーン、「マクドナルド」、さらには「美心酒楼」「北京楼」といった大手の有名飲食グループの一部店舗もこのライセンスを取得している点だ。

 一方で新制度において、店がある建物やショッピングモールの規約内容を把握していなかったことや、施設側がそもそもペットの立ち入りを全面的に禁止しているケースにより、飲食店が政府から犬の同伴入店許可を得たにもかかわらず、犬の同伴が認められていない場所にある店が最終的に資格を放棄せざるを得なくなったり、トラブルに直面したりする事例も相次いでいるという。

 今回の法律改正以前から、地下鉄や一部のショッピングモール、飲食店の屋外席では、それぞれ独自の管理規則を緩和してペットの同伴を受け入れる動きが広がっていた。特に屋外テラス席を持つカフェや一部の商業施設では、リード着用などの条件付きでペットフレンドリーなエリアを独自に設けて市民のニーズに対応していた。今回の政府による飲食店屋内の合法化は、これら民間や公共交通機関で段階的に進められていた規制緩和の流れを、さらに一歩進める形となる。

 この法改正に対し、市民からはおおむね歓迎の声が上がっている。特に多くのペットオーナーからは、「これまで愛犬を連れて外食する際は屋外席しか選べず、ようやく堂々と冷房の効いた室内で一緒に食事ができる」との声も寄せられている。香港内での消費を促し、ペット経済をさらに刺激する良い試みであると経済効果を期待する見方もある。

 一方で、犬アレルギーを持つ市民や動物が得意ではない層からは、衛生面での管理や、狭い香港の店内で犬同士のトラブルになったりしないかといった懸念の声も少なからず上がっている。これを受けて政府は、非ペット同伴の顧客への配慮として、許可を受けた店の入り口には必ず指定のA3サイズの公式標示を掲示することを義務付け、顧客が利用するかどうかを事前に自由に選択できるようにした。

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