香港の住宅街が広がる炮台山駅近くにあるイタリアンカフェ「Coffeelin」の旗艦店(G/F, 228 Electric Road, Fortress Hill, Hong Kong TEL 9493 3292)が7月6日、初となるディナー営業を始めた。2024年の開業以来、ミラノ式カフェとして人気を集めてきた同店は、今月から木曜日~土曜日の週末にかけて夜23時まで営業を延長し、新しく就任したJohana Pulat(ジョハナ・プラット)シェフによるイタリア料理のディナーメニューと、バーテンダーRafael Arevalo(ラファエル・アレバロ)さんが手がける新しいカクテルリストを用意する。テーマは「La Dolce Vita(優雅で心地よい暮らし)」。ゲストを「イタリアの旅」へと誘う内容に仕上げたという。
同店は、炮台山の歴史建築を利用したアートスペース「油街實現」の通りを挟んだ電気道にあり、もともとは終日営業するコーヒーラウンジで、2018年の開業以来、香港内で3店舗を展開する。
イタリアの北から南まで、各地の伝統料理の要素をちりばめた前菜には、北イタリアの家庭料理を現代的に解釈したトウモロコシ粉を煮て作るポレンタと肉や野菜をじっくり煮込んだラグーソースを組み合わせた「炸粟米糊●配肉醤(Polenta & Ragu)」(98香港ドル)や野菜のうまみをじっくり染み込ませて柔らかく煮込んだ牛の胃袋を、香ばしく黄金色に揚げた一品、「佛羅倫斯脆炸牛肚(Crispy Florentine Tripe)」(108香港ドル)で始まる。
ふんわりと焼き上げた自家製ブリオッシュに、軽やかで口当たりの良いホイップバターを絞り、その上にうまみの強いアンチョビをのせた「●魚牛油包(Pan Brioche)」(88香港ドル)も、シンプルながらうまみが際立つ。トスカーナ風のトマトとパンを煮込んだ素朴なスープ「番茄●包湯(Pappa di Mare)」(98香港ドル)は、ムール貝を添えた素朴な味わいで、海の香りを感じさせるようにした。
手打ちパスタを主役とし、店内で毎日パスタを仕込むイカスミを練り込んだ皮で魚の餡(あん)を包み、仕上げに魚介スープを注ぐ沿岸風の一皿「海鮮意大利雲呑(Adriatico)」(148香港ドル)や、かみ応えのある太麺に赤ワインソースを絡め、燻製(くんせい)ハムの香ばしさを添えた「紅酒汁粗長麺(Pici al Chianti)」(138香港ドル)などを用意した。カボチャの甘みと塩味のバランスが特徴の「南瓜意大利雲呑(Mantova)」(128香港ドル)は、濃厚なパルメザンを散らす。鮮やかなサフランクリームにプリプリのエビを合わせた「番紅花忌廉汁鮮蝦手造意粉(Saffron)」(148香港ドル)なども並ぶ。
ナポリの伝統料理「番茄燉八爪魚仔(Baby Octopus)」(168香港ドル)は、柔らかく煮込んだ八爪魚に濃厚なトマトソースを合わせ、香ばしいパンと共に提供する。「黒椒青口●(Black Pepper Mussel Pot)」(168香港ドル)は、黒こしょうと白ワインで仕上げたムール貝のうまみが特徴だという。サイドにはサラダ「新鮮沙律(Mixed Salad)」やズッキーニ「拿坡里式油醋翠玉瓜(Zucchini alla Scapece)」、ホウレンソウ「意式炒菠菜(Italian Sauteed Spinach)」(以上68香港ドル)などを添える。
デザートは、濃厚なカスタードとチョコレートを重ねた「千層酥(Mille)」(88香港ドル)やマンゴーココナツ「椰香芒果(Coco Mango)」、食後酒としても楽しめるレモンソルベ「檸檬雪葩(Arrivederci)」(以上78香港ドル)なども用意した。
カクテルは6種類の新作が登場。バジルを浸したジンにベルガモットリキュールを合わせた「Smashed Basil」(118香港ドル)や、パッションフルーツとウイスキーの香りにコリアンダーを利かせた「Somewhere over Fortress Hill」(128香港ドル)などがある。「Rum-roni」(118香港ドル)はラムとカンパリを使った一杯で、「Tequila Made Me Do It」(128香港ドル)はテキーラにオーツミルクとココナツウオーターを合わせたユニークな組み合わせで提供。キュウリとメロンにディルを加えた軽やかなカクテル「The Weakling」(118香港ドル)もそろえる。
営業時間は8時~20時(月曜は18時まで)。ディナーは19時~23時(日曜は20時まで)。
●=米へんに羔、●=火へんに敦、●=魚へんに是、●=保かんむりに火。