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宮城のクラフトサケが香港で中国茶とコラボ 新商品ローンチ記念イベント   

香港ローンチイベントのために来港した伊澤夫妻(右・左)と樂茶軒の葉さん

香港ローンチイベントのために来港した伊澤夫妻(右・左)と樂茶軒の葉さん

 宮城で醸造するクラフトサケと香港の中国茶ブランド「樂茶軒」とがコラボした新商品発表を記念して、香港公園内にある西洋料理レストラン「Pondside」で8月18日、ペアリングディナーイベントが開催された。

今回のイベントのために用意したクラフトサケ各種

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 秋保ハートロックサケは、宮城県仙台市秋保地区を拠点に「次世代型クラフトサケ」を手がける新しい酒造会社で2024年創業。社名は、磊々峡(らいらいきょう)のハート型の岩から名を取った。磊々峡は秋保温泉郷の入り口にある渓谷で、名取川が長い年月をかけて削った奇岩・巨岩が連なる景勝地。特に「覗(のぞき)橋」から見えるハート型の岩のくぼみが有名で、「恋人の聖地」としても人気を集めている。伝統的な酒造りを基盤にしつつ、伊澤平藏会長の下、ホップや茶葉など副原料を生かした日本酒を展開してきた。

 香港で香港公園の中や大館で中国茶の販売や茶のいれ方・作法・文化を体験できる場を提供する「茶藝(ちゃげい)館」を展開する樂茶軒(LockCha Tea House)の葉榮枝(Yip Wing-chi)さんは10年前ぐらいから、常に中国茶の次なる可能性を常に考えていたという。これまでにもお茶を使ったビールなどに挑戦してきた。今年3月に香港で開催された大型の酒フェスティバル「SAKE POP」の会場を訪れ、伊澤さんと出会った。もともと、伊澤さんの醸造所で作るクラフトサケの中には、和紅茶を使ったクラフトサケがあり、イベント会場でも人気を集めていたが、ブースを訪れた葉さんは「面白い商品がある。自分のお茶だったらどんな風になるだろう」と感じたという。

 ここからの展開は香港ならではのスピード感で話が進んだ。そこから約半年間で、香港のティーフェア(香港国際茶展)に向けての新作の構想が一気に動き出したという。ウーロン茶に絞り、料理とペアリングすることまで想定をして、渋みや苦みのタンニンをどのように出していくか伊澤さんの腕に期待がかかった。伊澤さんも「お茶の香りをどう残すか」に力を入れて開発したという。

 香港でのローンチは3種類のクラフトサケを作った。一つは中国本土の広東省潮州・鳳凰山一帯で生産される高級ウーロン茶「フェニックスウーロン(鳳凰ウーロン茶)」を使ったもの。ほかにも、バラのつぼみを使ったウーロン茶やユズの花を使ったものもある。最初のステップとしては、それぞれ200本ずつを生産し香港でのローンチに間に合わせた。

 ペアリングディナーでは、前菜のシーフードにはローズハニーのクラフトサケを合わせ、メインの一つ、クリスピーに仕上げ、アサリのソースを添えたアマダイにはユズ風味の白毫(はくごう)ウーロン茶で作ったクラフトサケを合わせた。メインのもう一つは木箱でローストしたスモーキーな鶏の丸焼きには鳳凰(ほうおう)ウーロン茶を提供し、同じ鳳凰ウーロン茶のアルコール度数が低めの9度のクラフトサケは最後の抹茶ティラミスのデザートに組み合わせた。

 同社のクラフトサケは、今後、この中からいろいろな反応なども聞きながら生産数を増やしていったり、新しい茶にも挑戦していったりしたいと考えている。同社のクラフトサケは宮城県産の「ひとめぼれ」を使っているが、「地元を盛り上げ、世界につなげていきたい」とする。

 「香港らしいスピード感で話が進んだが、この半年の間にも2回も葉さんが仙台に商品を確認しに来てくれて、搾り途中の時もあって焦ったこともあった」と伊澤さんは笑いながら振り返る。伊澤さんにとっても、葉さんにとっても、ここがスタート。「白茶もプーアル茶も試してみたい」と葉さんも意欲を見せる。

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