香港・中環の擺花街(Lyndhurst Terrace)に8月12日、フランス式マドレーヌ専門店「MADE」(G/F, 54 Lyndhurst Terrace, Central)がソフトオープンした。フランスから香港へ移住したMarie(マリー)さんとJean-Charles(ジャン・シャルル)さんが共同で立ち上げた店で、マドレーヌに特化した専門店として展開する。
香港式エッグタルトをイメージしたカスタード入りの「The Local Star」
伝統的なマドレーヌに対する「乾いて軽く、味が単調」というイメージを見直し、よりボリューム感のあるサイズや、きめ細かく弾力のある生地、フィリングを使った味の組み合わせで現代的に再構成したという。ブランド名には、「MADeleine(マドレーヌ)」「hand MADE(手作り)」に加え、親しみを込めて祖母を呼ぶ南フランスの言い方「MAme」の3つの意味を重ねたという。
生地にはフランス産バターと小麦粉を使う。バターは弱火で加熱して焦がしバター「Beurre Noisette(ブール・ノワゼット)」にし、生地を12時間休ませて熟成させてから焼き上げる。店内のオープンなベーキングスペースで一日を通して小ロットずつ焼成し、その日に売れ残った商品は翌日に持ち越さない。店頭では、特徴的な貝殻模様が見えるようマドレーヌを並べる。
同店では、忙しい日常の中で意識的に立ち止まる時間を「#myMADmoment」と表現し、「時には歩みを緩めることも、ぜいたくな楽しみ」とする考え方をブランドコンセプトに据える。店内は柔らかな照明や質感のある素材を使い、客が焼き上げの様子を見られる造りとした。2つの「M」を組み合わせた幾何学模様のモノグラムを店内やパッケージにも取り入れる。Jean-Charlesさんは「香港のように常に動き続ける都市だからこそ、足を止めて過ごせる場所が必要」と話す。
価格は、3個入り=98香港ドル、6個入り=180香港ドル、12個入り=338香港ドル、20個入り=488香港ドルで、最低購入数は3個。定番フレーバーは6種類で、「Signature Madeleine」は、ほのかな花の香りと蜂蜜の甘さを加えたプレーンタイプ、「The Choc-o-holic」はココア生地にダークチョコレートチップを合わせ、「The Bitter-Sweet Symphony」は抹茶とホワイトチョコレートを組み合わせる。このほか、黒ゴマとホワイトチョコレートのフィリングを入れた「The Dark Secret」、香港式エッグタルトをイメージしたカスタード入りの「The Local Star」、レモン果汁とレモンピールを使う「Zest Appeal」をそろえる。
鮮度について、Marieさんは「その日に焼き上げたマドレーヌだけを販売する」とし、「品質面で妥協しない姿勢」を強調する。9月からは、旬の食材や季節の着想を取り入れた月替わり商品を展開する予定。中秋節、クリスマス、旧正月、バレンタインデーなどに合わせた限定商品も用意するという。
営業時間は11時~20時。