香港マクドナルドが今年で50周年を迎える。これを記念して1月1日、さまざまなプロモーションやイベントがスタートした。1日は香港全市民に向けてスターフェリー乗船無料とし、香港の50カ所に期間限定でドナルド・マクドナルドのベンチも設置した。
香港の50カ所に期間限定でドナ ルド・マクドナルドのベンチも設置
香港マクドナルドが開業したのは1975年1月26日、銅鑼湾にオープンしたのが始まり。日本にマクドナルドが銀座三越に登場したのが1971年7月なので、日本に遅れること4年、銅鑼湾の百徳新街に香港1号店は登場した。現在の香港域内の店舗数は256店舗。物価の高い香港でも「比較的利用しやすい価格帯」を維持してきたこともあり、香港人にとってマクドナルドは生活の一部と言われるほど強く根付いており、740万人の人口の香港で270万人以上がアプリをダウンロードしている。
香港のマクドナルドは、セットメニューを中心にアラカルトでのオーダーも可能だが、香港特別なメニューも多い。マカロニスープ「濃湯通心粉」、香港スタイルのミルクティー「港式●茶」、チョコレートドリンク「熱朱古力」などがある。
シャカシャカポテトも香港では1992年にスタートし、実はこのアイデアは香港が最初であったと言われている。当時同ブランドは、価格帯が安かったことも影響して、世界のマクドナルドの中で最も利用者が多い店舗のトップ10に香港の7店舗がランクインしており、九龍湾の徳福、尖沙咀の星光行、●湾の街市街、沙田の新城市広場、旺角の西洋菜街、屯門の時代広場、観塘の裕民坊などが利用者の多い店舗だった。
これらの象徴的な店舗を含む香港50カ所に1月1日、ドナルド・マクドナルドのベンチを設置。自撮りをするだけでなく、ベンチの横にあるQRコードをスキャンすればもキャンペーンにも参加できる。それぞれのベンチには異なるスタンプを用意しており、指定された数のスタンプを集めると賞品が当たる抽選も行う。最も早く50個のスタンプを集めた参加者50人には、ビッグマック定食が365日無料になるなどのメニューも用意する。
最近では日本との間接的な結びつきも強い。昨年より日本マクドナルドの社長は香港人のトーマス・コウ社長が務めているが、就任の際には香港のニュースでも話題となった。期間限定のストロベリーデザートにも福岡イチゴを使っていることを打ち出したり、ドラゴンボールとタイアップしたりするなど、同社の広告などには日本語が使われることも多い。現在展開している期間限定商品は日本発の「マックグリドル」で、そのCMにも制服を着た「あのちゃん」を起用している。
今後50周年の展開では、香港島と九龍を結ぶトンネルやトラム停留所、香港国際空港などでも大規模な屋外広告を展開したり、200台以上のバスの車体に広告を掲出したりする予定。さらに、船体にも「黄色のM」の文字をあしらい、船内の装飾なども施したスターフェリーがビクトリアハーバーを往来している。
●=女へんに乃。●=草かんむりに全。