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香港で伊藤潤二さんの原画展 ハロウィーンに合わせホラー体験も

香港会場の実際の伊藤潤二展覧会写真

香港会場の実際の伊藤潤二展覧会写真

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 香港・旺角のイベントスペース「INCUBASE Arena」(B2, Chong Hing Square, Mong Kok, Hong Kong)で現在、ホラー漫画の鬼才とされる伊藤潤二さん初の大型原画展「伊藤潤二 恐怖体験展 2」が行われている。

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 1963年生まれの伊藤潤二さんは、幼い頃から楳図かずおさんなどのホラー漫画の影響を受け、1986年に投稿作「富江」で第1回楳図賞を受賞し、デビューを果たした。歯科技工士と漫画家の二足のわらじを履いていたが、1990年から漫画家に専念。2021年には「フランケンシュタイン」でコミック界のアカデミー賞ことアイズナー賞で最優秀賞コミカライズ作品賞を受賞し、その後、同賞の殿堂入りを果たす。フランスのアングレーム国際漫画祭で特別栄誉賞を受賞。現在、伊藤潤二さんの作品は30を超える国と地域で販売されている。

 同展は、香港のほか台湾、マレーシア、釜山などを巡回し、伊藤潤二さんの作品世界を展示するほか、参加者が実際に「追体験」できることをメインとした体験型展示に仕上げた。作品の中に入り込み、恐怖に触れるような数々の仕掛けを用意する。

 体験展示は、 A館「償命村」とB館「喚惡鎮」の2エリアに分けて展示し、会場全体を日本のお化け屋敷のように演出している。参加者は暗闇の中でロープだけを頼りに進み、「富江」「双一」など代表的なキャラクターに遭遇できる。音と闇に支配されるホラー世界で「富江・写真」「首つり気球」「双一の愛玩動物」など、アニメに登場した計10個のホラーシーンが次々と登場する。

 その後の「神秘展示」エリアでは、アニメの複製原画の展示や、代表作「うずまき」の象徴的なシーンを立体再現した展示を行う。特に「うずまき」エリアは展覧会のクライマックスとして、作品に描かれる超自然現象や呪い、狂気に追い込まれる恐怖を来場者にも体感させるよう仕上げたという。

 展覧会限定ショップも併設し、富江や双一をあしらったテーマTシャツ、アクリルスタンド、数量限定のコレクターズアイテムなど、香港限定アイテムも販売。人気作品のキャラクターをあしらった限定プリクラ機なども用意する。

 期間限定のコラボカフェが登場し、「富江黑髮蕎麥麺(富江黒髪そば)」「●渦颱風冰淇淋(うずまき台風アイスクリーム)」など、伊藤さんの代表作にちなんだ「暗黒料理」を提供。伊藤潤二さんの世界観からインスピレーションを受けたスペシャルドリンクも多数そろえ、アート体験と食の融合で「より深い没入感を楽しめる工夫を凝らす」という。

 入場チケット購入者限定で伊藤さん本人によるミーティングイベントも10月に開催を予定する。

 開館時間は17時~23時(土曜・日曜は15時~、10月11日~31日は24時まで)。入場料は179香港ドル~。11月9日まで。

 ●=さんずいに旋。

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