香港最大級のBtoC旅行博「香港ホリデー&トラベルエキスポ(HTE)2026」が1月29日、香港コンベンション&エキシビションセンター(HKCEC)で開幕した。主催は展示会企画・運営会社のExhibition Group(展覽集團)。
マカオは香港の旅行会社各社のブースを設置し、ホテルや交通などのチケットを販売
2024年に始まった同展示会は年2回の一般消費者向けの旅行博として、毎回20万人以上の来場者を記録してきた。今回で5回目を迎え、大型旅行イベントとして定着し、平日も朝から行列ができるなど、旅行意欲の高い来場者があふれた。特に週末の15時辺りには多くの来場者が詰めかけ、最終発表では来場者は25万人以上に及ぶ。
会場には40社以上の旅行会社やクルーズ会社が出展し、200以上の旅行ルートや商品を紹介。来場者が複数の商品を比較しながら相談・購入できる点を特徴としている。中央アジア5カ国を巡るツアーや、豪華列車として知られる「新オリエント急行」など、テーマ性のある旅行商品も並んだ。今回は特にクルーズ商品を販売するブースが多く見られる。マカオ政府観光局(MGTO)やタイ国政府観光庁(香港)、台湾観光協会香港事務所など、各国・地域の観光機関も出展した。
尊賞假期社のブースでは、単発取引で100万香港ドルの決済があったほか、新怡旅遊社では一度に40人分の申し込みがあったという。KKday社のブースでは旧正月の旅行を確定させたい動きも強く、中国本土向けのパッケージや日本行のJRパスなどの売れ行きも好調だったという。
香港からの訪日旅行市場は、2025年通年では前年をやや下回ったものの、直近の12月単月では前年同月比1.9%増を記録するなど、回復基調にあるとされる。こうした根強い訪日需要を背景に、昨年2月から日本関連出展を集約した「ジャパンパビリオン」を展開しており、今回も日本の自治体や航空会社、鉄道会社、ホテルなど17団体が計18ブースを展開した。
青森県と日本航空(JAL)は共同ブースとして出展。青森県内の主要観光地や季節ごとの観光素材を紹介したほか、香港から東京を経由した青森へのアクセス情報やJALの航空路線の案内を行った。県が進める観光プロモーションと航空会社の路線情報を組み合わせた。
初回から出展を続ける岡山県は、桜をイメージしたピンクを基調とした色でブースを装飾し、お薦めの観光スポットを紹介。さらに岡山の名所を題材にしたオリジナルのかるたゲームを行うなど、来場者に地名を楽しく覚えてもらう企画を用意した。
東武鉄道は、日光エリアや東京スカイツリーなどを中心とした東武沿線の観光地情報のほか、同社が展開する周遊パスや、香港の旅行会社と連携したツアー商品について案内し、出展している現地の旅行会社で購入できる仕組みで臨んだ。実際ブースで紹介した旅行商品を購入した人が再びブースに戻ってくる仕掛けも用意したという。
徳島県のブースでは、「にし阿波」(徳島県西部地域)を中心に、県内の観光コンテンツを紹介。会場内には、祖谷のかずら橋や阿波踊りなどをモチーフにしたフォトスポットを設け、来場者が写真撮影を通じて観光地のイメージを体感できる工夫を施した。
初の試みとして、ジャパンパビリオン内にミニステージを特設。山陰インバウンド機構、青森県、熊本県、東急ホテルズ&リゾーツ、クラブツーリズムの5団体が、各地域の観光地や交通アクセス、具体的なモデルコースなどを紹介するステージイベントも展開。併せて、会場内のメインステージでもOKINI HOME、熊本県、長崎県がセミナーを行うなど、多くのセミナーやステージプログラムを行った。「旅行」をテーマにした写真展示や、スーツケースをボーリングに見立てた参加型企画、北欧をテーマにしたフォトスポットなどの体験型コンテンツも用意し、各ブースが特典を用意して香港の旅行を楽しむ人たちに売り込む4日間となった。
同展示会を運営する展覽集團の王學譜主席は「今回の成果を分析し、今後も市民に多様な選択肢を提供し、業界にさらなるビジネス機会を創出することで、香港観光業の発展に寄与していきたい」と締めくくった。