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第50回香港国際映画祭開幕へ 「花様年華」のコンサートも

 「第50回香港国際映画祭(HKIFF)」が4月1日から12 日間にわたって、今年も開催される。

オープニング映画は「我們不是陌生人(We Are All Strangers)」

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 今年は節目となる50回と記念となる映画祭となり、さまざまなタイプの映画を上映するほか、日本でも評価が高い映画「花様年華(In the Mood for Love)」のコンサートも開くなど、節目ならではの趣向を凝らした。

 日本では2025年に「九龍城寨之圍城(Twilight of the Warriors/トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦)」がヒットしたこともあり香港映画が復活したように見えるが、現状は興行成績が振るわない映画も多い。ネット配信の台頭などもあり、苦境にあえいでいる。それだけにHKIFFの関係者は50周年を一つの起爆剤として再び香港映画を盛り上げたいと考える。

 今回は世界71の国と地域から集まった215作品を9会場で約320回上映し、前年を上回る規模での開催となる。そのうち、ワールドプレミア11本、インターナショナルプレミア4本、アジアンプレミア40本をラインアップする。

 オープニング映画の「我們不是陌生人(We Are All Strangers)」は、公営住宅で同居する父と息子。それぞれの新パートナーが公営住宅に引っ越し、4人暮らしになる。生活は苦しいながらも支え合いながら生きていく模様を描き出すシンガポール映画。

 クロージングは香港映画の「超風(Cyclone)」。中国大陸から香港に渡ってきた超風は、真の自分になるべく性別適合手術を受けようとアルバイトに忙しい。一方で薬物依存症の彼にも悩んでいた…。

 香港には金網で仕切られた粗末なベッドで生活する人々を「籠民」と呼ぶが、この現状を映画化したのが「籠民(Cageman)」。1992年の作品だが、50周年を記念して再上映が決まった。

 例年、日本の映画人にスポットを当ててきた香港国際映画祭だが、今年は見送られ、日本が関わる作品は7本のみとなった。日中関係の緊張がその一因と見られる。その中で「●們不像預期的遇上(Meets the World/ミーツ・ザ・ワールド)」は、第35回柴田錬三郎賞を受賞した金原ひとみさんの小説を松居大悟監督が映画化したもの。東京・新宿の歌舞伎町を舞台に、擬人化焼き肉漫画「ミート・イズ・マイン」をこよなく愛するも、自分自身のことは好きになれないという27歳の主人公の新たな世界との出会いなどを巧みに表現した。綾野剛さん、咲耶さんが主演する「星與月是天上的洞(The Stars and Moon are Holes in the Sky/星と月は天の穴)」は、過去の離婚経験から女を愛することを恐れる一方、愛されたい願望をこじらせる40代小説家の日常を描く。

 今回、地元・香港からも50回目を記念して、梁朝偉(トニー・レオン)さん、張曼玉(マギー・チャン)さんが出演し、王家衛(ウォン・カーウァイ)監督の映画「花様年華」のコンサートを4月2日・3日、香港文化中心(Hong Kong Cultural Centre)で開催する。日本でも高い評価を得た同作だが、香港フィルハーモニー管弦楽団が巨大なスクリーンを背景に同作内で流れた、ワルツ、ジャズ、古い中国の音楽などを演奏する。

 料金は、上映会場、平日、週末、時間帯、オープニング映画などによって55~100香港ドルと、前年と同じ価格に据え置いた。回数券方式のチケットもあり、1~9枚まとめて買うと10%引き、10~19枚買うと15%引き、20~40枚買うと20%引きとなる。VIPパスは5,000香港ドル。チケットは、城市售票網(URBTIX)やHKIFFの公式サイトで3月20日10時に発売する。

 4月12日まで。

 ●=女へんに也。

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