2013年に放送開始50周年を迎える「鉄腕アトム」関連イベントのひとつとして、香港・觀塘(クントン)のショッピングモール「apm」では、5メートルの鉄腕アトムと15体の1メートルほどの子どもサイズの鉄腕アトムが並べられている。
香港でも有名なアニメ作品として楽しまれてきた鉄腕アトムは市民にとって、共に過ごした半世紀を代表するキャラクター。鉄腕アトムが漫画の形で初登場したのは1951年。52年から68年までは連載され、63年から66年までは、テレビアニメとして放送されたが、鉄腕アトムは日本で人気を得た後、世界各地にアニメや漫画として伝わり、香港でも「小飛侠・阿童木」の名前で親しまれた。
イベント会場はグランドフロアのコンコースと、UC(アッパーコンコース)の6000スクエアフィート(約558平方メートル)を使い、1952年と2003年の5メートル級鉄腕アトムが2体、それらよりひとまわり小さいザリガニワークスの「コレジャナイアトム」、リリーフランキーさんが手塚治虫さんに影響されて作った「アトムくん」の計4体を中心に、会場中央に実験室に見立てたスペースを設置。
次世代クリエーターと手塚治虫作品を結ぶプラットフォームとして手塚治虫生誕80周年の記念企画として手塚プロダクションとガスアズインターフェイスが共同企画したプロジェクト「TEZUKA OSAMU BY CASBOOK」のアーティストによる作品の展示や、宝塚市の手塚治虫記念館からの展示品、昔の鉄腕アトム関連グッズを並べる「アストロボーイミュージアム」や、期間限定のポップアップストアなどのテーマエリアがある。
21日のオープニングセレモニーには、現手塚プロダクションの松谷孝征社長も来港し、香港の俳優アーロンコックも登場して、多くの香港市民が駆け付けた。
会期中は、数量限定で鉄腕アトム×apmのコラボ傘とコラボTシャツが販売されていたり、モール内600香港ドルの消費で参加できる抽選会で、鉄腕アトムのノベルティやクリスタルフィギュアなどが当たるチャンスもある。
また7月27日、28日の14時~15時はグランドフロアのコンコース、8月17日、18日の18時~19時は7階で、鉄腕アトムのワークショップを開催予定。早い者勝ちで、オリジナルバッジのワークショップに参加できる。
apmでは他のイベントも含めてこの夏に1300万人の来場を見込む。入場無料。会期は9月1日まで。ポップアップショップは7月31日までの営業となる。