香港・元朗に日本人料理人が小料理屋-「日本のおふくろの味」目指す

素朴でありながらホッとさせてくれる「嘉兵衛うどん」

素朴でありながらホッとさせてくれる「嘉兵衛うどん」

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 新界地区の元朗(ユンロン)エリアに、日本人料理人が家庭料理を中心とした和食を提供する「嘉兵衛」(Shop 5, G/F, Yee Fung Garden, 38 Ma Tin Rd, Yuen Long)をオープンして約1カ月が過ぎた。

二人三脚で店を支える波多野さんと奥さんのエミーさん

 元朗の中心部から少し離れたところにオープンした同店。同エリアには、70を超える日本料理店が点在すると言われるほど和食も浸透しているが、日本人が経営する店はまれ。「日本の家庭料理を提供し、いわゆる 『おふくろの味』を知ってもらいたい」とオーナー兼シェフの波多野さん。

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 和食といえば、すしや刺し身、天ぷらなどを意味する香港の日本食文化において、本格的な日本の家庭料理を提供することは容易ではない。「サーモンはありますか、おすしはありますかとお客さんに聞かれた。自分たちがやっていることは正しいかどうかと戸惑った時もあった」と奥さんのエミーさん。

 そのような状況の中、いかに「日本のおふくろの味」を守りつつ、香港人の口に合う料理を提供できるのかと試行錯誤しながら現在にたどり着いたという。カツカレー(88香港ドル)は、「香港人は脂っこいものを好まないようなので、脂身の少ないタイ産の無菌ロースを使っている。柔らかさと厚さを持ち合わせた自信作」と波多野さん。カレーの辛さも好みでチョイスできる。

 またニンジンや大根など野菜を多めに、塩気を薄めにした「豚汁うどん」(58香港ドル)や、昆布やカツオでダシを取り、香港ではなかなか食べる機会が少ないちくわを磯辺揚げにした「嘉兵衛うどん」(48香港ドル)など、心を込めた味づくりを目指している。「食べ慣れない味を分かってもらえるには多少時間がかかるが、少なくともうどんにトウモロコシが入っていないことを伝えておきたい」と笑いながら話す波多野さん。

 営業時間は11時30分~14時30分、18時~22時(金曜はランチのみ)。月曜定休。