香港・尖沙咀に点心専門店-「小ぶりで繊細な点心」提供

伝統的な点心をベースに創作点心を今後増やす予定

伝統的な点心をベースに創作点心を今後増やす予定

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 尖沙咀の繁華街を抜け、尖沙咀東の北側の路地裏(23 Minden Ave, Tsim Sha Tsui)に、点心専門店「點心宅急便」がオープンして約1カ月がたった。 

若い人でも気軽に入れるようにモダンな造りにした外観

 彌敦道(ネイザンロード)の騒々しさから少し離れた場所で静かな道の突き当たり。行き交う人の少ない所で点心屋を立ち上げたのはデザイナー出身のレイモンドさん。「繁華街にある点心屋とは違い、ゆっくりと点心が食べられる場所にしたかった。そのため店内スペースもゆとりがあってテラス席も用意している」と話す。

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 点心を作るのは、30余年のキャリアを持ち、日本で14年間も点心を作るマネジャーとして働いていた経験のある葉炳權さん。日本で明治時代から100年以上の歴史を持つ老舗中華料理店「維新號」や「GRAND CHINA」などさまざまな中華料理店で経験を積んだ。「日本人に真面目さや繊細さを教えてもらった。それをいかに点心に生かそうかと日々思いながら点心を作っている」と葉さんは語る。

 通常の点心とはサイズが異なり、同店の点心は小ぶりで一口で食べられるものが多い。「そもそも点心は一口で食べるもの。やはり種類をいっぱい食べたいですからね」とレイモンドさん。1日100個も売れる人気の「菠蘿●叉燒餐包」(20香港ドル、3つ)は、他店の3分の1ほどの大きさで、丸ごと食べてもおなかが膨らまない。香港人にとってはオーソドックスなエビギョーザやシューマイを2個ずつ提供したりするなど、いろいろと工夫しているという。

 また、貝柱や豚肉の入った具と肉汁たっぷりの小籠包にカニみそをのせた「蟹粉小籠包」(32香港ドル、3個)、ニンジンとホウレンソウを練り込んだ鮮やかな皮と45分煮込んだアワビが特徴の「鮑魚鮮蝦鳳眼餃」(48香港ドル)も「おすすめ」。11月からは新しい食材を使った創作点心も続々と出す予定だという。

 全ての点心はオーダーが入ってから蒸したり揚げたりするため、待ち時間が10分程度かかることが多いが、「その味を確かめてみると納得できると思う。良いものを素早くお客さんのところに届けるのが『宅急便』の使命ですから」とレイモンドさん。

 営業時間は11時30分~23時。(●は火へんに局)